アリエル美容クリニック/美容外科・美容皮膚科・医療脱毛
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コラム

COLUMN

たらこ唇の治し方とコンプレックス解消法

監修医師プロフィール

鈴木桂介

アリエル美容クリニック 院長/医師

鈴木桂介

  • 帝京大学医学部医学科 卒業
  • 順天堂大学練馬病院
  • 越谷市立病院
  • 都立大塚病院
  • 大手美容クリニック 川越院院長
  • アリエル美容クリニック開業

一般的に女性は、口元の印象がやや強めの方がより女性らしく、美しい印象が強まります。しかし、唇のボリュームがあり過ぎると「たらこ唇」という印象が強まり、美しさよりも不自然さが前に出てしまうケースがあります。実際に、自身をたらこ唇だと感じ、コンプレックスを持ちながら生活している人も少なくありません。
本記事では、たらこ唇を治し、コンプレックスを解消する方法について解説します。参考にして、たらこ唇の悩みを払拭し、理想の口元を実現してください。

たらこ唇の特徴と原因

たらこ唇の特徴と原因

そもそも、たらこ唇とはどういった唇でしょうか。イメージで「大きい口」「唇が厚め」と考える人は少なくありませんが、はっきりしたことは知らないというケースが一般的です。本記事ではまずたらこ唇について、以下の点を解説します。

  • たらこ唇の特徴
  • たらこ唇になる原因

上記の解説を踏まえ、自分は本当にたらこ唇に該当するのかを確かめるとともに、何が原因でたらこ唇になってしまったのかも確認しましょう。

自分で判断しづらいと感じたら、美容クリニックにて相談し、プロの目線で診断してもらうのもおすすめです。

たらこ唇の特徴

たらこ唇については「〇cm以上はたらこ唇です」と言える厳密な定義はありません。

ただし、目安として、上下の唇の高さの合計が2.5cm以上になる場合は、たらこ唇という印象を持たれるケースが多いです。一般的にバランスが良いとされる日本人の唇の厚さは、上が約0.8cm下が約1cmであり、合計1.8cmとなります。2.5cmはその1.4倍程度であるため、やや唇が厚めとみなして良いでしょう。

他にも、口そのもののサイズが大きかったり、赤みが強めで口元が目立つ場合、たらこ唇とみなされるケースがあります。

たらこ唇の原因

たらこ唇とひと口に言っても、原因は人によりさまざまです。

  • 遺伝
  • 口輪筋の衰え
  • 歯並びの悪さ
  • 口呼吸
  • お手入れ不足

たらこ唇という結果は共通していても、原因が異なると、対策も人により異なります。そのため、まずは自分が何故たらこ唇なのか突き止めることが先決です。

なお、上記からわかる通り、たらこ唇は必ずしも先天的なものではありません。生活習慣などによっては、誰でもたらこ唇になり得ます。また、現在たらこ唇でないからといって、将来的にもずっとたらこ唇でないとは言い切れません。

遺伝

たらこ唇の原因で、もっとも多いと言えるのが遺伝です。

口元に限らず、顔や体のパーツは遺伝の影響を大きく受けるものであり、同じような生活をしていても、同じような見た目にはなりません。特に、親族にたらこ唇の人が居たり、たらこ唇とは言わないまでも、口元が目立つ人が居たりする場合は、遺伝的にたらこ唇となってしまうケースがあります。

遺伝が原因の場合、生活習慣の見直しなどでは改善がほぼ見込めません。そのため、美容医療を利用して改善するのがおすすめです。

口輪筋の衰え

口輪筋の衰えも、たらこ唇の原因となります。口輪筋とは、唇の周りにある筋肉であり、唇の開閉時に動きます。

加齢などにより口輪筋が衰えてくると、唇を閉じ続けられなくなり、常に口がある程度開いた状態が自然になってしまいます。結果として口元が目立ち、たらこ唇という印象を持たれてしまうのです。

加えて、口角が下がっている人の場合、口輪筋が衰えると下唇を突き出すような口元になってしまいます。すると唇が強調され、たらこ唇のように見えてしまいます。

歯並びの悪さ

歯並びの悪さも、たらこ唇を招きます。

歯並びの悪さにもさまざまな種類がありますが、例えば出っ歯の場合、歯が前に出ているため、唇も自然と前に出がちになります。結果として、唇が厚めに見えてしまい、たらこ唇となるのです。

また、出っ歯でなくても、上下の咬み合わせが悪くどちらかが前に出ている場合、唇も一緒に突き出てしまい、やはりたらこ唇のような印象が強くなってしまいます。

実際に唇がそれほど厚くなかったとしても、口元の印象が強くなると、たらこ唇という印象は発生してしまうため、注意が必要です。

口呼吸

口呼吸も、たらこ唇を招いてしまう原因の一つです。常に口で呼吸をしていると、口が常時開いている状態となるため、口元がすぼまりがちになりたらこ唇に見えてしまうのです。

また、口呼吸をずっと続けていると、口輪筋の衰えや歯並びの悪さなど、たらこ唇に繋がる要因を誘発してしまい、結果としてたらこ唇が促進されてしまいます。現在たらこ唇に悩んでおり、かつ口呼吸が習慣となっている人は、これ以上悪化させないためにも、まず鼻呼吸での生活を意識した方が良いでしょう。

お手入れ不足

たらこ唇の人の中には、しばしばお手入れ不足が原因の人がいます。

唇は元々ダメージに弱い部位であり、皮脂を分泌する皮脂腺や汗を出す汗腺がなく、角質層も薄いため、乾燥などからダメージを受けると、すぐにボロボロになってしまいます。そのため、リップによる保湿などのケアが重要です。

保湿を怠ったり過度な刺激を与え続けていると、唇は乾燥したり赤く腫れたりして、通常時よりも厚く、目立つようになります。結果として、たらこ唇の状態になってしまうのです。

たらこ唇を目立たなくする方法

たらこ唇になってしまった場合、目立たなくする方法を試すのは一つの手です。具体的には、以下のとおりです。

  • メイクでカバーする
  • 口周りのエクササイズ
  • マッサージ
  • 歯列矯正

ただし、上記のすべてをがむしゃらに行う必要はありません。自分のたらこ唇の原因を特定し、対応した方法を選べば、たらこ唇改善の効果は見込めます。

逆に言えば、原因に対応しない方法で改善を図っても、効果は見込めません。そのため、まずは美容クリニックで状態を診断してもらい、なぜたらこ唇なのか原因を特定してもらうのがおすすめです。

メイクでカバーする

たらこ唇は、メイクである程度カバーすることが可能です。

コンプレックスとしている人もいるたらこ唇ですが、口元が人よりも立体的であるため、メイク次第ではカバーだけでなく、より魅力的な口元にできるケースもあります。唇が薄い人の中には、たらこ唇に憧れを抱く人もいます。

メイクの際はグラデーションを意識し、内側を濃く外側を薄くして、唇の縁をぼかすと、唇の厚みが抑えられた見た目になります。指や綿棒などで軽く叩くことで、薄く広がりきれいなグラデーションになるでしょう

リップ選びのポイント

リップ選びのポイントですが、ピンクベージュやコーラルピンクなどの肌馴染みの良い色を選びましょう。

特におすすめなのは、肌色が明るい方の場合、くすみピンクやベージュ系のリップ。ミディアムトーンの肌の方には、レンガレッドやコーラルオレンジなど。肌色が濃い方は、プラムやディープブラウンがよくマッチするでしょう。

なお、鮮やかな色を選んだり、グロスを塗り過ぎたりすると唇に乗せた際口元が強調されてしまい、かえってたらこ唇の印象が強くなってしまうため、注意してください。

口周りのエクササイズ

口輪筋の衰えからたらこ唇に見えている場合は、エクササイズで口輪筋を鍛え直すことで改善が見込めます。

方法はさまざまですが、具体的には以下のようなものがあります。

  • 口を思いきり前に突き出し「うー」と言う
  • 口を思いきり大きく開け「あー」と言う
  • 風船を膨らませる
  • 割り箸を咥えて笑う
  • 口笛を吹く

どれを選んでも構いませんが、目的は口周りを動かすことであるため、口の開け閉めは大きくすることを心がけましょう。

また、エクササイズは継続が大切です。いずれか2つ程度を数秒ずつ、10回1セットで毎日行いましょう。

マッサージ

口輪筋の衰えがたらこ唇の原因であり、かつエクササイズの効果をより引き上げたい方。また、そもそも口輪筋が固くなっており、エクササイズが厳しいという方は、マッサージがおすすめです。

具体的な手順は、以下のとおりです。

  • こめかみ周辺を指先でもみほぐす
  • 頬周辺を後ろから前に向かって手のひらでもみほぐす
  • 手のひらで口の周りを後ろから前に向かってもみほぐす

各動作に対し、20~30秒ほど続けてから次のステップに移りましょう。マッサージの際は、乳液などを肌に塗ってから行うと、よりスムーズです。

歯列矯正

歯並びが原因のたらこ唇の場合、歯列矯正によって改善する可能性があります。方法は以下の2通りです。

  • ワイヤー矯正
  • マウスピース矯正

ワイヤーは矯正速度が速く、かつ微調整が効きやすいメリットがありますが、常にワイヤーを装着しているがゆえのストレスや、口内衛生環境の悪化に注意する必要があります。

マウスピースの場合は取り外し可能であり、ストレスや口内衛生環境などの影響が少なく済みます。ただし、歯の状態によってはマウスピースで矯正しきれないと判断され、利用できないケースもあります。

美容整形でたらこ唇を改善する

美容整形でたらこ唇の改善を期待する方法もあります。

特に、遺伝が原因であり努力では改善が見込めない場合や、対策を取ってみたけれど効果がいまひとつ実感しにくい場合におすすめです。

具体的には、口唇縮小術という施術を行うことになります。本記事では口唇縮小術について、以下のポイントを解説します。

  • 口唇縮小術とは
  • 口唇縮小術の手順
  • 口唇縮小術の効果と注意点

もちろん、実際に施術を受ける段階で、施術について一通りの説明は行われます。しかし、事前に知識を得ておくことで、話がよりスムーズに理解できます。

口唇縮小術とは

口唇縮小術とは、唇の外側の乾燥した部分(ドライリップ)と内側の湿った部分(ウェットリップ)の境界部分を切除・縫合して、唇をボリュームダウンさせる施術です。

唇は比較的ダメージからの回復が早い部位であるため、切開を伴うものの、腫れなどが落ち着くまでの期間は1週間程度で済みます。完全に状態が落ち着き、ダウンタイムが終了するまでは1か月程度になります。唇は日常生活で動かす部位でもあるため、施術後はクリニックの指示に従い、トラブルのないダウンタイムを過ごせるよう意識しましょう。

口唇縮小術の手順

口唇縮小術の手順は、以下のとおりです。

  • カウンセリングと診察
  • 施術の流れ
  • アフターケアと検診

どのクリニックであっても、一般的には上記の流れは共通です。どんなにカジュアルな施術であっても、カウンセリングや診察無しに、いきなり施術に移ることはほぼありません。

また、美容医療において施術後のアフターケアは非常に重要です。施術が終わったからと言って、アフターケアをおろそかにすると、重大なトラブルに繋がるケースもあるため、ダウンタイム終了まで気を抜かず過ごしましょう。

カウンセリングと診察

まずは、カウンセリングと診察を行います。

カウンセリングとは、患者側がどのような悩みを持っているか、どのような施術を希望しており、最終的にどうなりたいのかなど、理想の美に対する悩みやイメージをクリニック側と共有するためのものです。特に初回は、このステップにやや時間がかかりがちです。

施術において非常に重要なポイントであり、カウンセリングで「話しにくい」と感じた場合は、転院を検討しても良いでしょう。

診察は、施術に対し医療上の問題は無いか、施術を受けられる健康状態はないかどうかを判断します。

施術の流れ

カウンセリングと診察で問題がなければ、施術に進みます。

施術時はメイクを落とすため、あらかじめメイクオフでの来院を指示されることもあれば、直前で落とすように指示される場合もあります。

準備が整ったら、デザインの最終確認を行います。デザイン自体は主にカウンセリングで話し合うため、ここでは最終確認のみとなります。

確認が終わったら麻酔を行い、麻酔が効いたら施術開始です。
麻酔は静脈麻酔といって寝てしまう麻酔を使うことがほとんどです。
よって、寝ているうちに手術が終わるため施術時に痛みを感じることはありません。
施術時間は、上下の唇を合わせて1-2時間程です。

アフターケアと検診

施術が終われば、アフターケアに移ります。

口唇縮小術の場合、痛みは3~4日、腫れは1週間程経過すると落ち着いてきます。ダウンタイム自体は、1か月程度を見込んでおきましょう。

縫合を伴うため、施術後は抜糸が必要です。5~10日経過すると抜糸となり、具体的な日数はクリニックが指定します。

口周り以外であれば、メイクや洗顔をしても構いません。ダウンタイム中、痛みが我慢できない場合は、処方された痛み止めを飲み、無理せず過ごしましょう。

口唇縮小術の効果と注意点

口唇縮小術の効果は、以下のとおりです。

  • 唇をボリュームダウンできる
  • 理想のデザインができる
  • 効果は半永久的に持続する

カウンセリングをきちんと行えば、理想の口元が半永久的に持続する点が魅力です。一方、注意点もあります。具体的には以下のとおりです。

  • 切除し過ぎると、上下の唇が閉じなくなる恐れがある
  • 切開を伴うため、メスに抵抗がある人には不向き
  • 施術のやり直しができない

一度行ってしまうと、元に戻せない点がデメリットとなります。そのため、術前のカウンセリングをきちんと行い、腕の良い医師に担当してもらうことが重要となります。

口唇縮小術の症例写真

施術の様子をわかりやすく知るためには、実際の症例を写真などで視覚的に確認する方法が有効です。

口唇縮小術の症例写真を、以下に掲載します。

正面から見た唇の占める面積が、術前と術後で減少しているのがわかります。唇はボリュームダウンし、厚みが薄くなっています。

施術直後は腫れが発生するため、唇が薄くなったという実感が持ちづらいものですが、1か月ほど経過してダウンタイムが終了すると、違いがよくわかるようになります。なお、サイトへの掲載などとは関係なく、施術前後には写真を撮影し違いがわかるようにしておくのが一般的です。

たらこ唇治療についてのよくある質問

たらこ唇治療についてのよくある質問は、以下のとおりです。

  • たらこ唇は完全になくなりますか?
  • 口唇縮小術の料金相場は?
  • 口唇縮小術の副作用やリスクは?

他にも疑問があれば、カウンセリング時にクリニックに聞いておきましょう。

カウンセリングに対し「一方的に医師からの説明を聞く場だ」と捉えている人も居ますが、カウンセリングはクリニック側と患者側が相互に理解を深める場です。

疑問や不安があれば話しておき、納得したうえで施術に進んでください。

たらこ唇は完全になくなりますか?

たらこ唇に対し「完全になくなった」と感じる基準は、人それぞれです。そのため、100%完全に失くせると断言はできませんが、口唇縮小術を受ければ、大きな改善が見込めるのは事実です。

また、前述しましたが、口唇縮小術は効果が半永久的に持続します。人間の体は加齢などと共に見た目が変化するため、一生施術直後の見た目を維持できるわけではありません・しかし、切開を行うため、年齢と共に唇の厚みが戻ることもありません。

口唇縮小術の料金相場は?

口唇縮小術の料金相場は、安くても15万円程度であり、一般的に15万円以上と捉えておくと良いでしょう。ただし、以下に当てはまる場合は少々安くなるケースもあります。

  • 唇の状態から、上下どちらか片方の施術だけで問題ない場合
  • 割引・キャンペーンなどの対象となっている場合
  • モニターになっている場合

ただし、費用を最重要ポイントとしてクリニックを選ぶのは止めましょう。施術成功に対し重要なのはクリニックの腕であり、価格の高い安いではありません。

口唇縮小術の副作用やリスクは?

口唇縮小術の副作用、リスクは以下のとおりです。

  • 切除し過ぎると、上下の唇が閉じなくなる恐れがある
  • 施術のやり直しができない
  • 仕上がりが気に入らないケースもある

前述しましたが、口唇縮小術は一度行うと、元に戻りません。特に、カウンセリングなどが不足している場合、クリニックと患者側で目指すイメージにズレが起き、クリニック側としては成功だが患者側としては失敗と思えてしまうケースもあります。

クリニック選びの際は慎重に、確かな腕と話しやすさを兼ね備えた所を選び抜きましょう。

まとめ

まとめ

たらこ唇は、さまざまな方法で改善が見込めます。たらこ唇に対し、コンプレックスを持っている人は少なくありませんが、仕方がないと諦める必要はありません。

ぜひ自分のたらこ唇の原因を突き止め、対応する対策を取って、理想の口元を実現してください。