糸リフト後のハイフはいつから受けられる?併用のメリットと注意点
監修医師プロフィール
アリエル美容クリニック 院長/医師
鈴木桂介
- 帝京大学医学部医学科 卒業
- 順天堂大学練馬病院
- 越谷市立病院
- 都立大塚病院
- 大手美容クリニック 川越院院長
- アリエル美容クリニック開業
「1週間前に糸リフトを受けたけど、レーザー治療できる?」
「糸リフトと一緒にできるリフトアップの美容医療を知りたい」
「糸リフト後にレーザー治療を受けるとどんな影響があるの?」
糸リフトはダウンタイムが少なく、簡単にできるリフトアップ法として人気の美容医療です。
よりリフトアップの効果を得るために他の美容医療と一緒に施術を受けたいと思われている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、糸リフト後にレーザー治療を受けたいと考えている方に向けて、糸リフト後にレーザーはできるのか、できる場合どのくらいの期間を空ける必要があるかについて解説します。
糸リフトとハイフの違い
糸リフトとハイフ(HIFU)はどちらもリフトアップ効果が期待できる美容施術ですが、アプローチや効果に違いがあります。それぞれの特徴や目的に応じて、どちらを選ぶべきかが変わります。
糸リフトの特徴とメリット
糸リフトは、顔のたるみやリフトアップを目的に、特殊な医療用糸を皮膚の下に挿入し、物理的に引き上げる施術です。この糸が皮膚を引き上げると同時に、コラーゲン生成が促され、肌のハリや弾力も改善されます。施術後すぐにリフトアップ効果が見られるのが大きなメリットです。また、効果が1年から1年半以上持続し、自然なフェイスラインを作り出せます。加えて、ダウンタイムが比較的短く、日常生活に大きな支障をきたさないことも特徴です。
ハイフ(ウルトラセルハイフ)の特徴と効果
ハイフ(高密度焦点式超音波、HIFU)は、超音波を使って肌の深層に熱エネルギーを加え、コラーゲン生成を促進することでリフトアップを図る施術です。ハイフは切開を必要としない非侵襲的な方法で、自然に肌を引き締める効果があります。特に、軽度から中度のたるみに対して効果が期待でき、フェイスラインの引き締めや小じわ改善も目指せます。ただし、即効性がある糸リフトに比べると効果の発現が遅く、通常1ヶ月後から徐々にリフトアップ効果を実感できます。
糸リフト後のハイフ治療の可否と適切な時期
糸リフトを受けた後でも、ハイフを併用することでリフトアップ効果をさらに高めることができますが、適切なタイミングを守る必要があります。一般的に、糸リフト後1ヶ月〜2ヶ月が経過すればハイフを受けることが可能とされていますが、肌の状態や施術内容によって異なるため、医師と相談することが重要です。
施術後1ヶ月経過していれば可能
糸リフト後のレーザーや高周波、光治療は、2ヶ月経過していたら施術可能となっています。
そのため、施術後2ヶ月間はこれらの治療を避けるか、どうしても受けたい場合には糸を通した部分を避けて施術を受ける必要があるでしょう。
レーザーや光治療、高周波などは、瞬間的に高い熱が発生するため、その熱によって糸リフトの糸が熱変性を起こしてしまう可能性があります。
すぐにハイフを受けるとどうなる?
糸リフトを受けた直後にハイフを行うと、様々なリスクが生じる可能性があります。ここでは二つのリスクについてご説明いたします。
糸が変形する可能性
ハイフの高温エネルギーが糸に影響を与え、糸が変形するリスクがあります。特に施術直後にハイフを受けると、糸が正しい位置に固定されていない状態で加熱される可能性があるため、結果的にリフトアップ効果が低減する場合があります。
リフト効果が低下する恐れ
ハイフの熱エネルギーが糸や周辺組織に影響を与え、リフトアップ効果が低下する可能性もあります。そのため、施術後すぐにハイフを受けるのではなく、糸がしっかり定着するまで待つことが大切です。
糸リフトとハイフの最適な組み合わせ方
糸リフトとハイフを併用する場合、最適な順番やタイミングがあります。これを守ることで、両方の施術の効果を最大限に引き出せます。
ハイフ→糸リフトの順番がおすすめ
ハイフで肌を引き締めてから、糸リフトを受けると、より高いリフトアップ効果が期待できます。ハイフの引き締め効果が現れた後に、糸リフトを施術することで、両者の相乗効果が得られ、より長く効果を維持できるからです。
同日に受けることは避けたほうが良い
糸リフトとハイフを同日に受けるのは避けたほうが良いです。特に、施術直後に同時に行うと、皮膚や糸に対する負担が大きくなり、ダウンタイムが長引く可能性や効果が薄れるリスクが高まります。それぞれの施術間に十分な期間を空けることが推奨されます。
糸リフトとハイフの併用のメリット
糸リフトとハイフを組み合わせることで、単独で施術するよりも多くのメリットが得られます。
相乗効果でより高いたるみ改善効果
糸リフトは物理的にたるみを引き上げ、ハイフは肌の深層から引き締めるため、これらを併用することでより強力なリフトアップ効果が期待できます。相乗効果で、より高いたるみ改善が目指せます。
持続性の向上
ハイフを施術した後に糸リフトを受けることで、リフトアップ効果の持続期間が延びる場合があります。コラーゲン生成が促進されるため、糸リフトだけの施術よりも、長期間にわたって若々しい肌を保つことができるでしょう。
糸リフトと併用可能な他の施術
糸リフトとハイフ以外にも、併用できる美容施術があります。これらを組み合わせることで、さらに効果が期待できます。
脂肪吸引
脂肪吸引は、糸リフトと一緒に施術を受けることで、リフトアップ効果をより期待できます。
同時施術可能ですが、糸リフトだけの施術よりも腫れや内出血などのダウンタイムが長くなるリスクが生じます。
同時施術を検討する場合には、その知識と経験を豊富に持った医師を選ぶ必要があるでしょう。
脂肪吸引と糸リフトの同時施術がおすすめの理由は、、脂肪吸引で余分な脂肪を減らした上で、糸リフトでたるみを引き上げれば、脂肪吸引後に起きる皮膚の癒着を利用してリフトアップでき、よりリフトアップ効果が維持しやすくなっています。
ボトックス注射
ボトックス注射は、筋肉の動きを抑制することでしわの改善を図ります。糸リフトと組み合わせることで、顔全体を引き締め、しわやたるみのない若々しい印象を目指します。
ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸注入は、顔のボリュームを増やし、たるみを補正するのに適しています。糸リフト後にヒアルロン酸を注入することで、顔のバランスを整え、リフトアップ効果を目指します。
よくある質問
糸リフトに関する、よくある質問は以下4のつです。
- 糸リフトのダウンタイムや副作用は?
- 糸リフトの施術時の痛みについて
- 糸リフト後のハイフで糸への影響はない?
- ハイフの安全性について
糸リフトのダウンタイムや副作用は?
Q.糸リフトの施術を受けたあとは、どのようなダウンタイム症状が発生しますか?
A.糸リフトのダウンタイムや副作用は、以下のとおりです。
- 腫れ
- むくみ
- 痛み
- 内出血
- 引きつり
- つっぱったような感覚
上記の症状が1~2週間程度続きます。
糸リフトの施術時の痛みについて
糸リフトは局所麻酔下で行われるため、施術中の痛みは最小限に抑えられます。ただし、施術後に軽度の腫れや痛みを感じることがあり、これは通常数日で治まります。
糸リフト後のハイフで糸への影響はない?
適切なタイミングでハイフを受ける場合、糸への影響はありません。施術後1ヶ月以上経過していれば、ハイフのエネルギーが糸を変形させることなく、肌の深層に働きかけるため、併用による効果が期待できます。
ハイフの安全性について
ハイフは非侵襲的な施術であり、切開を伴わないため、負担が少ないとされています。ただし、個人差があるため、施術後に軽度の腫れや赤みが生じることがあります。クリニックや施術者の技術により仕上がりや満足度が大きく左右されるため、信頼できる医師に相談することが大切です。
まとめ
糸リフト後にレーザー治療を受けることは可能です。
ただし、糸リフトを受けた後、2ヶ月を経過していないとレーザーなどの熱が発生する施術は受けられません。
どうしても、糸リフトを受けた後2ヶ月以内にレーザーの治療を受けたいという方は、糸の通っている部位を避けて施術を受ける必要があるでしょう。
せっかく受けた糸リフトの効果を長持ちさせるためにも2ヶ月という期間を空けて施術を受けるということを守るようにしてください。
アリエル美容クリニックでは、糸リフトと脂肪吸引の施術を行っております。
同時施術などを考えられている方はカウンセリングでご相談ください。
アリエル美容クリニックでは大手美容クリニックでは実現できない、お客様1人1人のオーダーメイドの治療法をご提案させていただいております。
ご相談のみも承っておりますので、ぜひ一度当院までお問合せください。