バッカルファットは取るとどうなる?メリットとリスクを徹底解説
監修医師プロフィール
アリエル美容クリニック 院長/医師
鈴木桂介
- 帝京大学医学部医学科 卒業
- 順天堂大学練馬病院
- 越谷市立病院
- 都立大塚病院
- 大手美容クリニック 川越院院長
- アリエル美容クリニック開業
美容整形の世界において、バッカルファットは一般的に除去を前提に話が進みます。しかし、バッカルファットは実際にどのようなリスクがあるのか?取るとどうなるのか?ということを知っている人は多くありません。
本記事では、バッカルファットとはそもそも何か。取るとどうなるのかを解説します。参考にして、現在の自分の状況に照らし合わせ、施術を検討してください。
バッカルファットとは?
バッカルファットとは、頬の部分の脂肪のことです。頬の範囲の中でも、特に内側の部分を指しており、口をすぼめた際に歯に当たる部分の脂肪をバッカルファットと呼びます。
バッカルとは単刀直入に「口内の」という意味であり、口内にある脂肪でバッカル(口内)ファット(脂肪)と名付けられています。
ジョールファット・メーラーファット
ジョールファット・メーラーファットとは、バッカルファットと同じく顔についている脂肪のことです。
ジョールファットは口元横から口角下にかけてついており、メーラーファットは頬骨近くについています。
いずれもバッカルファットと同様、加齢によってたるみが問題になります。
バッカルファットの除去施術
バッカルファットは、具体的には脂肪を切開して除去します。切開と言っても大きく切るわけではなく、口内側から数mm切開し、そこから取り除いていきます。口内からの切開を行うことにより、傷が外から見えない。ダウンタイムが短いというメリットも生まれます。
また、当クリニックでは、ジョールファット・メーラーファットの除去も受け付けています。ただしすべてのクリニックがそうであるとは限りませんので、ジョールファット・メーラーファットの除去を希望する場合は、前もってクリニックに確認しましょう。
傷が外から見えない
バッカルファットの除去施術は、傷が外から見えません。
口内側から施術を行うため、施術の傷を日常生活で他人に見られることは、まずないと思って良いでしょう。また、外に傷があるわけではないため、当日からメイクが可能である点も魅力です。
ダウンタイムが短い
傷が小さいとそれに伴い、ダウンタイムも短くなります。目安としては、1週間程度あれば、ほぼ元通りの見た目になることができます。
ダウンタイムの主な症状としては、腫れや赤み、内出血などです。ただし腫れや赤みは親知らずの抜糸程度であり、マスクとメイクで十分隠すことが可能です。
バッカルファットを取るとどうなる?
バッカルファットを取ると、さまざまなメリットが顔に表れます。美容整形の世界で、バッカルファット除去の施術があるのはそのためです。
ただし一方で、取れば取るほど審美性が高まるというわけではありません。その人に適した量を取らなければ、審美性は向上するどころか、逆に低下してしまうこともあり得ます。
つまり、ひとりひとりにちょうど良い量を取ることが大切なのです。そのために、当クリニックでは除去する適切量を常に意識し、慎重に施術を進めます。
バッカルファットを取るメリット
過度のバッカルファットは、取ることで審美性が向上します。一般的には加齢とともにたるみとなって表れてしまうため、気になるようになってきたら、施術のタイミングです。
マリオネットライン・しわの改善
バッカルファットを除去すると、マリオネットラインやシワが改善されます。
マリオネットラインとは口の端から下に伸びていくシワです。このシワがあると人形のような口元に見えてしまうため、マリオネットラインと呼ばれています。
バッカルファットがたるんでくると、たるみが顔にマリオネットラインをつくってしまいます。除去することでこれがなくなり、肌にハリが戻るためシワ改善にも繋がります。
たるみ・ブルドッグ顔の改善
バッカルファットの除去は、たるみやブルドッグ顔の改善にもなります。
ブルドッグ顔とは、バッカルファットが過度にたるんだ際の顔つきのことです。犬のブルドッグに似ていることから、ブルドッグ顔と呼ばれます。
そこでバッカルファットを除去することで、たるみがなくなり、シャープですっきりしたフェイスラインを取り戻すことができるのです。
バッカルファットを取るリスク
バッカルファット施術にはリスクもあります。
そもそも脂肪除去施術は簡単な施術ではなく、むやみに脂肪を取れば良いというものではありません。そのため腕の未熟なクリニックにかかってしまうと、思いもよらない結果になってしまうことがあるのです。
頬がこけてしまう
過度にバッカルファットを取りすぎると、たるみがなくなる代わりに頬がこけてしまいます。美しいフェイスラインのためには、たるみだけでなく頬のこけにも注意しなくてはなりません。
たるみを取りつつ頬がこけない程度に脂肪を残すためには、丁寧かつ慎重に脂肪を取って、様子を見ながら施術を進めていく必要があります。
仕上がりに違和感が残る場合も
脂肪の取り方が雑であると、施術後の姿に違和感が残る場合があります。いわゆる、仕上がりが不自然であるという状態です。
比較的多く見受けられる失敗のケースが、左右差です。顔の右と左で脂肪に取りムラがあるため、ぱっと顔を見たときに違和感を覚えてしまうのです。
人の顔は元々左右差があり、完全に左右対称ではありません。そのため実は、自然な仕上がりにするには、左右で均等に脂肪を取ってはいけないのです。
常に全体を確認しながら施術を行う必要があり、クリニックの腕が問われます。
取り過ぎると元に戻せない
バッカルファット除去において、脂肪を取り過ぎると元には戻せません。
きれいに仕上がった場合は、脂肪が戻らないことで、半永久的に効果が持続するというメリットとなります。しかし脂肪を取り過ぎたり、取りムラができてしまった場合は、再施術がより困難となるというデメリットになってしまいます。
だからこそ、最初から失敗せずきれいに仕上げることが重要です。そのためにも、腕の確かなクリニックで施術を受けてください。
自分に寄り添ってくれるクリニックを
バッカルファット除去を成功させるには、クリニック側に2つの要素が必要になります。施術の腕の確かさと、仕上がりイメージを丁寧に相談できる寄り添いの態度です。
当クリニックをご利用いただければ、その2つを満足いただけるレベルでご提供できます。施術の際は、ぜひ当クリニックをお選びください。
まとめ
バッカルファットは取るとどうなるか?という疑問に対して、答えは「メリットもリスクも出現しうる」というのが正解でしょう。過剰にあってもいけない反面、過剰に無いのも審美性を損ねてしまいます。
自分に適した量を、適した部位から取って、はじめて審美性が向上することを覚えておきましょう。