フェイスリフトの拘縮はいつまで続く?糸リフトとの違いも解説
監修医師プロフィール
アリエル美容クリニック 院長/医師
鈴木桂介
- 帝京大学医学部医学科 卒業
- 順天堂大学練馬病院
- 越谷市立病院
- 都立大塚病院
- 大手美容クリニック 川越院院長
- アリエル美容クリニック開業
フェイスリフトは皮膚を切開し、たるみとシワの改善を目的とする施術です。
ただし傷が修復する過程において、拘縮が発生します。
拘縮は順調に回復が進んでいる証拠なので、大きく気にする必要はありませんが、いつまで違和感が続くのか心配になってしまう人もいるのではないでしょうか。
記事内では、フェイスリフトを受けた後の拘縮がいつまで続くのか、どのような症状が起こるかを解説しています。
切開が苦手な人や、ダウンタイムの副作用を抑えたい人には切らない術式の糸リフト(スレッドリフト)もおすすめです。
フェイスリフトによる拘縮はいつまで?
拘縮は術後、3週間経過した頃から始まり、3〜6ヶ月ほどで落ち着きます。
拘縮を感じる時期には個人差がありますが、腫れやむくみ、内出血などの症状が治まった頃に感じ始める人が多いです。
拘縮の症状が出ると、失敗したのでは?と不安に感じる人もいますが、経過によって徐々に落ち着くので問題ありません。
拘縮の症状
拘縮の症状では、肌表面がデコボコしたり、つっぱりやひきつれを感じたりします。
他には皮膚が乾燥しやすく痒くなることもあります。
拘縮は創傷治療過程の一つで、ほとんどの人に発生する症状なので心配は不要です。
フェイスリフトで拘縮が発生する仕組み
拘縮は皮膚の剥離範囲が多い場所ほど症状が強く出る傾向があります。
フェイスリフト後、空洞になった部位には隙間の埋め合わせをしようと線維質が張り巡らされ、皮膚と皮下組織をつなぐ働きが生じます。
この際、皮膚が引っ張られているように感じ、皮膚がつなぎ合わされることで一時的に皮膚がデコボコになるのです。
フェイスリフトによる拘縮を緩和するには
拘縮を緩和させるにはマッサージやストレッチ、保湿によるセルフケアが効果的です。
症状を早く回復させるためには、血行を促進させる必要があります。
血行を促進する
血行の促進は代謝を促すことにもつながるため、症状の消失を早めます。
血流やリンパの流れを意識し、強くしすぎない程度にマッサージをすることが効果的です。
引きつれやツッパリを感じるところはゆっくり伸ばします。
手のひらで揉みほぐし、痛みを感じない程度に10〜15分を目安として毎日行うことで拘縮は徐々に改善されていきます。
クリニックによってはアフターケアとしてマッサージを行っているところもあるため、希望する場合は事前に確認しましょう。
保湿する
脂肪吸引後は肌がダメージを受けており、乾燥しやすい状態になっています。
乾燥を放置していると、肌荒れや痒みなど別の症状も発生してしまいます。
肌のバリア機能や新陳代謝も低下し、拘縮の症状が長引くおそれがあるため、患部の保湿を心がけましょう。
拘縮やダウンタイムが気になる人は糸リフトもおすすめ
フェイスリフトによる拘縮やダウンタイムが気になる人には、糸リフトもおすすめです。
フェイスリフトと違い、切開をすることがないため、拘縮やダウンタイムも比較的軽くなります。
糸リフトとは
糸リフトは糸を使ってフェイスラインや目元・口元、首周りのたるみを解消する治療法です。
切らずに行えるため、気軽に受けられると人気を集めています。
小顔にしたい人、ダウンタイムを短くしたい人、肌の若返り効果を得たい人、顔全体や部分的にたるみを解消したい人におすすめです。
糸には溶けるタイプと溶けないタイプがあり、どのパーツにどの糸を使用するかは、医師が見極めたうえで判断します。
糸リフトのダウンタイム
糸リフトのダウンタイムは個人差がありますが、通常であれば1〜2週間、長い人で1ヶ月ほどが目安です。
施術直後は腫れやむくみが出ますが、症状のピークは3日ほどで、約1週間で落ち着き始めます。
患部を触ると痛みや違和感が出たり、顔や口元の動きにくかったりする場合もありますが、強く症状が出ることは非常に少ないため心配いりません。
1ヶ月も経過すれば、ほとんどの人がダウンタイムの終わりを迎え、効果を実感できます。
糸リフトのメリット
糸リフトのメリットは、肌の若返り、たるみの解消、効果の即効性、ダウンタイムの短さが挙げられます。
部分的または全体的な施術が可能です。
肌内部に糸を通すことで皮膚の細胞が刺激され、コラーゲンやエラスチンの生成が活性化し、ハリや弾力、ツヤを生み出す効果が得られます。
そのためたるみ解消と同時に美肌効果が期待できるのです。
施術直後からすぐに効果を感じられ、一度入れた部分は将来的にたるみにくくなります。
糸リフトと脂肪吸引を同時に行うと、ボリュームを減らした部分を糸で引き上げるため、よりスッキリとしたシャープなフェイスラインにすることができます。
糸リフトのデメリット
糸リフトのデメリットは切開しない分、効果が緩やかであること、効果の持続期間が短いことです。
切開を伴うフェイスリフトの効果は5〜10年と言われているのに対して、糸リフトは平均で1〜3年ほどです。
効果が実感しにくい、理想通りにならないからと、何度も施術を受ける人も中にはいます。
また糸リフトを希望していても、たるみが酷すぎる場合は症状を改善させることは難しいため、切開を伴うフェイスリフトを勧められる可能性もあります。
皮膚が硬い人、たるみが強い人、皮下脂肪が多すぎる・または少なすぎる人は施術に向かない傾向があるため、適応がないと判断された場合は糸リフトにこだわらず、別の治療法を検討しましょう。
糸リフトならアリエル美容クリニック大宮院へ
アリエル美容クリニック大宮院の糸リフトでは現在の肌の状態や悩みに合わせ、複数の糸を組み合わせることで高い効果を発揮しています。
当院で使用している糸リフトには「TESSリフト」「PDOリフト」「MONOスレッド」「バイニードルPCL」があります。
当院の医師は5,000例以上の若返り治療を経験しており、お客様一人ひとりに適した治療法を行えることが強みです。
そのためには、どの糸をどの程度使って施術するかが非常に重要になってきます。
施術方法や使用する糸の種類・性質についてはカウンセリングの際に丁寧に説明しますので、質問があれば何でも仰ってください。
フェイスリフトの拘縮がいつまで続くかには個人差がある
フェイスリフトの拘縮期間の目安は3〜6ヶ月ですが、個人差があります。
拘縮自体は傷が順調に回復している証拠でもあるので、過度に心配する必要はありません。
ただし肌表面がデコボコすることがあるので、短期的に見た目の悪影響が生じるおそれがあります。
拘縮は血行を促進することで徐々に症状が改善されます。
フェイスリフトに抵抗がある人には、切開を伴わない糸リフトがおすすめです。