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コラム

COLUMN

ボトックス注射の失敗例と失敗しないためのポイント

監修医師プロフィール

鈴木桂介

アリエル美容クリニック 院長/医師

鈴木桂介

  • 帝京大学医学部医学科 卒業
  • 順天堂大学練馬病院
  • 越谷市立病院
  • 都立大塚病院
  • 大手美容クリニック 川越院院長
  • アリエル美容クリニック開業

ボトックス注射は、しわの改善や小顔効果が期待できる人気の施術ですが、まれに「思ったような仕上がりにならない」「表情が不自然になった」などの声もあります。事前に失敗例や回避する方法を理解しておけば、理想の仕上がりに近づけます。

本記事では、ボトックス注射で起こり得る失敗例を詳しく解説し、失敗を防ぐために押さえておきたいポイントを紹介します。ボトックス注射を検討中の人は、ぜひ参考にしてください。

鈴木院長

アリエル美容クリニック大宮院では、しわの改善や小顔効果を期待している方に向けて、ボトックス注射を行っています。
ボトックスの注入場所・注入量などにこだわり失敗リスクを最小限に抑えているため、ぜひ一度カウンセリングへお越しください。

ボトックス注射の仕組みと期待できる効果

そもそも人中へのボトックス注射とは?

ボトックス注射は、筋肉の動きを一時的に抑えることで、しわやたるみの軽減を目指す施術です。主に表情筋に作用し、表情が原因でできる「動的しわ」働きかけます。額、眉間、目尻のしわに効果的で、注入後すぐに効果を感じることが多いです。さらに、ボトックスには咬筋を小さくし、フェイスラインをスッキリさせる効果も期待できます。ただし、効果は一時的で、数ヶ月間持続した後に徐々に消えていきます。

ボトックス注射のよくある失敗例

ボトックス注射の失敗例には、以下のような問題が発生することがあります。

表情が不自然になる(表情の喪失)

筋肉の過度な麻痺により、表情が硬くなり不自然に見えることがあります。特に額や目元のしわを改善しすぎると、表情が作りにくくなり、自然な笑顔や感情表現ができなくなることがあります。

目や眉尻が不自然に上がってしまう(スポック・ブロー)

「スポック・ブロー」とは、眉尻が不自然に上がりすぎることで、眉が吊り上がったような状態になることです。この現象は、ボトックスの注入位置が適切でない場合や、量が多すぎる場合に発生します。

左右非対称になる

ボトックスの注入量や注入部位が左右で異なる場合、顔の表情が左右非対称になることがあります。特に、笑顔や会話時に片方だけが動きにくくなるケースもあります。

皮膚がたるむ

ボトックス注射が過剰に行われると、筋肉が過度に弛緩し、皮膚がたるむ原因になります。特に咬筋への注射でフェイスラインがスッキリしすぎると、逆に老けた印象を与えることがあります。

噛む力が減少して食事がしにくくなる

咬筋にボトックスを注入した場合、噛む力が弱まり、食事がしづらくなることがあります。特に固い食べ物を食べる際に違和感を覚えることがあります。

笑顔が作りにくくなる

口元や目元にボトックスを注入しすぎると、笑顔を作りにくくなることがあります。表情筋が動かなくなるため、笑っても自然な表情が出ないという問題が生じることがあります。

ボトックス注射の副作用とリスク

ボトックス注射は、副作用やリスクを伴うこともあります。代表的な副作用として、以下の点が挙げられます。

まぶたが重く開きにくくなる

ボトックス注射は、筋肉を一時的に麻痺させることでしわの改善を目指しますが、額や眉間に不適切に注入された場合、まぶたが重くなり、目が開きにくくなる「眼瞼下垂」の症状が現れることがあります。この副作用は一時的なもので時間の経過と共に回復しますが、稀に日常生活に支障をきたすこともあります。

注入後の修正が非常に困難

ボトックス注射は一度筋肉に作用すると、数ヶ月間効果が持続するため、注入量や部位にミスがあった場合、簡単に修正することができません。特に過剰に注入された場合、自然な表情を失うなどのリスクがあり、時間をかけて自然に効果が薄れるのを待つ必要があります。

ボトックス注射の失敗を防ぐためのポイント

以下のポイントを押さえれば、ボトックス注射における失敗を回避しやすくなります。

  • 信頼できる医師を選ぶ(症例が豊富で実績のある医師)
  • 適切な量のボトックスを注入する(打ちすぎない)
  • 施術後の生活に気をつける(ダウンタイム中の不適切な行動を避ける)
  • 適切な間隔をあけて施術を受ける

ボトックス注射を成功させて理想の仕上がりを目指したい人は、ぜひ参考にしてください。

信頼できる医師を選ぶ(症例が豊富で実績のある医師)

ボトックス注射は、医師の技術によって仕上がりに差が生じる場合があります。経験豊富で症例数が多い医師を選ぶことで、失敗のリスクを軽減することができます。信頼できるクリニックで施術を受けましょう。

適切な量のボトックスを注入する(打ちすぎない)

ボトックスを過剰に注入すると、副作用や失敗のリスクが高まります。必要最小限の量で施術を行うことが、自然な仕上がりを保つためには欠かせません。

施術後の生活に気をつける(ダウンタイム中の不適切な行動を避ける)

施術後は、注入部分を強くこすったり、過度な運動を避けたりするなどの注意が必要です。これにより、ボトックスの製剤が思わぬ場所に移動するリスクを軽減できます。

適切な間隔をあけて施術を受ける

ボトックス注射は、効果が持続する期間を考慮して、適切な間隔で施術を受けることが大切です。短期間での繰り返し施術は、筋肉に過度な負担をかけ、効果が薄れる可能性があります。

ボトックス注射の失敗例に関するよくある質問

ボトックス注射の失敗例に関してよくある質問をまとめました。

施術中の痛みはどれくらい?

ボトックス注射の痛みは、通常軽度で、一瞬チクッとする程度です。施術箇所によっては、痛みを感じやすい部分もありますが、クリニックでは麻酔クリームや冷却で痛みを和らげる処置が可能です。痛みに敏感な方は事前に相談しましょう。

どのような人におすすめの施術?

ボトックス注射は、主に額や眉間、目尻のしわ改善を希望する人に適しています。また、エラの張りを抑えてフェイスラインを整えたい方や、多汗症の治療を希望する方にも適しています。しかし、筋肉の動きが少ないと表情が不自然になるリスクがあるため、医師との相談が重要です。

効果の持続期間は?

ボトックスの効果は、注入部位によって異なりますが通常3~6ヶ月程度持続します。効果が薄れた際には、再度注入することで、効果を持続させることが可能です。ただし、短期間での過度な施術は避け、適切な間隔を守ることが望ましいです。

失敗してしまった場合のリカバリー方法は?

ボトックスの失敗を修正するのは非常に困難です。多くの場合、時間が経つことで自然に効果が消えていくのを待つしかありません。失敗を避けるためにも、施術前に医師とよく相談し、適切な注入量と部位で施術を行うことが重要です。

まとめ

【まとめ】人中ボトックス注射の失敗リスクについて正しく理解しよう

ボトックス注射は、しわやたるみの改善が期待できる、手軽に受けられる美容施術の1つです。しかし、失敗のリスクを避けるためには、信頼できる医師のもとで正しい量のボトックスを適切な部位に注入することが重要です。表情が不自然になる、左右非対称になるといった失敗例や副作用もあるため、事前のカウンセリングと医師選びがポイントとなります。また、施術後のダウンタイム中には適切なケアを行い、リスク回避に努めることが大切です。時間の経過とともに効果が薄れるため、適切な間隔で定期的に施術を受けることが自然な美しさを維持するために重要です。ボトックス注射を受ける際は、事前にリスクや効果をしっかりと理解し、慎重にクリニックを選びましょう。

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