ダーマペン後に白ニキビができた?ダウンタイムと好転反応の関係性を解説
記事監修医師プロフィール

アリエル美容クリニック 院長/医師
鈴木桂介
- 帝京大学医学部医学科 卒業
- 順天堂大学練馬病院
- 越谷市立病院
- 都立大塚病院
- 大手美容クリニック 川越院院長
- アリエル美容クリニック開業
ダーマペンは極細の針を直接肌に刺すことで真皮層に刺激を与え、コラーゲンを促進させます。
肌に滑らかさとハリが出て、ニキビを抑制する効果もありますが、逆に白ニキビが出てきたという報告があることも事実です。
これは治療に失敗してしまったのか?というとそうではなく、好転反応による結果です。
ただし施術後に白ニキビが発生しやすい肌の状態は存在します。
本記事ではダーマペン後にできる白ニキビの様々な側面について解説します。
ダーマペン後に白ニキビができる理由とは
ダーマペン後に白ニキビができる理由の多くは好転反応によるものです。
白ニキビや好転反応の特徴について見ていきましょう。
白ニキビとは
白ニキビは毛穴に皮脂や汚れなどが詰まることで発生する、ニキビの初期の状態です。
ターンオーバーが乱れたり、皮脂が過剰に分泌されたり、皮膚がダメージを受けたりすることで毛穴が詰まりやすくなります。
白ニキビができた時点で適切なケアを行えば、症状は悪化せずニキビ跡もできにくいです。
気になってつい触ってしまう人がいますが、バイ菌が入り悪化する可能性があるため注意しましょう。
好転反応とは
好転反応とは身体が改善される段階で一時的に起こる不調のことです。
見た目でわかる症状もあれば、精神的に出てくるケースもあります。
ダーマペン後の好転反応としては肌に白ニキビが多量に発生するものです。
不調な状態と共に、肌の改善傾向も見られるため、決して悪いものではなく、好転反応であると見分けられます。
ダウンタイム中に好転反応が発生する
ダーマペン後の好転反応の多くはダウンタイム中に発生します。
ダーマペンの施術内容は極細の針を使い肌を刺すもので、ダウンタイム中は肌が傷ついた状態で、バリア機能も衰えています。
本来であれば時間をかけて出てくるはずであった白ニキビが、早い状態であらわれるのです。
気になるかもしれませんが、治りの早い白ニキビなので心配はいりません。
ビタミンを内服し、ニキビ治療薬を使うことで改善していきます。
ダーマペン後に白ニキビが可能性がある人
全ての人がダーマペン後の好転反応によって白ニキビができるわけではないですが、白ニキビができやすい傾向のある人はいます。
- 炎症性のニキビが多い人
- ニキビやニキビ跡を治療する目的の人
- ダーマペンの施術が初めての人
上記が白ニキビができる可能性がある人です。
炎症性のニキビが多い人
炎症性のニキビが多い人は現在の肌の状態に何らかの不調があるため、施術後は好転反応として白ニキビが発生しやすい特徴があります。
ダーマペンの施術によってターンオーバーが促進されるため、炎症性のニキビの状態も徐々に改善するので安心してください。
ただし炎症性のニキビに対してのダーマペンは痛みを伴いやすく、施術者マニュアルでは治療を推奨していません。
炎症の状態によっては施術が可能な場合があります。
ニキビやニキビ跡を治療する目的の人
他のニキビやニキビ跡を治療する場合にも一時的に白ニキビが発生することがあります。
もともとがニキビのできやすい肌状態のため、好転反応が出やすいです。
最新機器のダーマペン4を使った施術は、従来のレーザー治療と比べてニキビやニキビ跡への効果が高く、いまや多くのクリニックで推奨されています。
ダーマペンの施術が初めての人
初めてダーマペンの施術を受ける人も白ニキビが出る可能性があります。
施術は顔に小さな傷を作り肌の状況を治していくものなので、バリア機能が一時的に衰え白ニキビが噴出してしまうことがありますが、ダウンタイム中に正しくケアをすることで改善に向かうでしょう。
ダーマペン後の白ニキビが治るのはいつ頃?
ダーマペン後の白ニキビは正しいケアを行えば数日で治り、多くの場合は2週間以内には落ち着いてきます。
白ニキビができることは好転反応として避けられないケースもありますが、重要な点はダウンタイム中の過ごし方です。
強い刺激や紫外線を避け、正しい生活習慣を送りましょう。
継続する度に白ニキビが出なくなる
初回のダーマペン治療では白ニキビが出やすい傾向がありますが、回数を重ねるたびに少なくなってきます。
これは施術を継続することで肌の状況が改善していくためです。
何回目から白ニキビが出なくなるかは、人それぞれ肌の状況によって異なりますが、多くの場合は3〜6回の施術をすればほとんど無くなるでしょう。
ニキビに対してダーマペンは避けたほうが良いのか?
ダーマペンの治療に興味はあるけどニキビが悪化したケースもあるので不安、という人もおられますが、実際には多くのニキビに対して効果的です。
ただし中には避けたほうが良い例もあるので注意しましょう。
セルフダーマペンは避けたほうが良い
ダーマペンの施術で最も避けたほうが良いことはセルフで行うことです。
ダーマペン自体がクリニックで使っている機器と異なる類似品であることや、知識や技術のレベルが伴っていないと誤った方法で施術を行ってしまい、大きな問題へ発展する危険性があります。
クリニックで治療を受けることに比べ、金額が安いことから実行へと踏み切る人も多いですが、避けたほうが賢明です。
最新型のダーマペン4なら多くのニキビに効果的
2022年時点での最新型はダーマペン4で、多くのニキビに対して大きな効果が期待できます。
旧型の製品と比べ、さらに極細の針で目には見えないくらいの小さな穴を開け、傷を修復する過程で本来の治癒能力が働き、皮膚はハリが増し、若々しい状態に戻ります。
ダーマペン後の白ニキビに悩まされないためのポイント
ダーマペン後に好転反応として白ニキビが発生してしまう人がいるのは避けられないことですが、ここで紹介するポイントを押さえることで悩み解決へと向かいます。
技術のある医師がいるクリニックを選ぶ
クリニック選びで大事なことは、技術のある医師がいるかどうかです。
扱っている製品自体は同じでも、施術を行う医師の腕前は千差万別です。
クリニックの評判や、HPに記載してある情報、実際にダーマペンの治療をした人の体験談などをリサーチし、腕の良い医師がいる医療機関を訪ねましょう。
ダウンタイム中に好転反応が出る可能性を把握する
ダーマペン後の白ニキビに悩む理由の一つは、自分の姿を他人に見られてしまうことです。
白ニキビは通常、ダウンタイム中の2週間内には治りますが、好転反応がどのように出るかは施術後の経過を見てみないことには判断がつきません。
ダウンタイム中に人に会う約束を取り付けても問題はないか考慮しましょう。
ヴェルベットスキンを利用する
ヴェルベットスキンはダーマペンとマッサージピールを組み合わせた施術方法のことで、薬剤を利用することで肌質の改善がさらに促進され、ニキビも含めた多くの症状に効果を発揮します。
ヴェルベットスキンを利用することで毛穴の状態やニキビ跡が改善し、白ニキビの発生にも減少効果が期待できます。
まとめ
ダーマペンの治療後に発生する白ニキビの多くは好転反応によるものです。
ニキビやニキビ跡のある人に出る可能性が高く、ダウンタイム中に症状があらわれた場合は、適切なケアをする必要があります。
白ニキビで悩まないために重要な点は、技術のある医師がいるクリニックを訪ねることや、ダウンタイム中に好転反応が出る可能性を考慮することです。
アリエル美容クリニックでは知識と経験、実績を持つ医師が在籍しており、ダウンタイム中のアフターフォロー体制も万全です。
ダーマペン施術後の白ニキビに対して心配な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。