脂肪吸引はリバウンドする可能性はある?原因や予防法などを徹底解説!
監修医師プロフィール
アリエル美容クリニック 院長/医師
鈴木桂介
- 帝京大学医学部医学科 卒業
- 順天堂大学練馬病院
- 越谷市立病院
- 都立大塚病院
- 大手美容クリニック 川越院院長
- アリエル美容クリニック開業
「脂肪吸引は体重が戻らないって聞いたけれど、本当かな」と疑問を持っていませんか?
結論から言うと、リバウンドしにくい施術ですが、可能性はゼロではありません。
気をつけなければ、太ってしまうこともあるのです。
この記事では、脂肪吸引で体重が戻る原因や予防方法を解説します。
脂肪吸引とは
脂肪吸引とは、カニューレと呼ばれる細い注射器を用いて脂肪細胞を吸引して体外に除去する方法です。
顔や腕、足などを細くする際に用いられています。クリニックによって得意な部位は変わってくるため、注意しましょう。
この施術は、大幅に体重を減少させたい方には向いていません。なぜなら脂肪は水よりも軽く1000cc吸引しても体重が1kg減るわけではないこと、また想定しているよりも多く吸引できないためです。
脂肪をたくさん吸引したように見えても、その中には体液や麻酔液が含まれているため、見た目よりも吸引量は少なくなるのです。
そのため、体重よりも見た目の細さを意識している人に向いています。
脂肪吸引とダイエットの違い
大きな違いは、細胞の個数と部分痩せのしやすさです。
脂肪吸引の場合、細胞を吸い上げて体外に出すため、体の中に残っている脂肪細胞の数が少なくなります。
対してダイエットの場合、脂肪細胞が減っているのではなく、小さくなるのです。
そのため、細胞が大きくなり体重が戻るリスクもダイエットのほうが大きいとされています。
さらに部分痩せのしやすさにも違いがあります。脂肪吸引の場合、狙った箇所の脂肪を吸引して痩せられます。
ダイエットの場合は、希望箇所だけサイズダウンすることが難しいのです。
脂肪吸引はリバウンドする可能性がゼロではない
細胞の数が減るため、体重が戻るリスクが無いと思っている方もいますが、誤りです。
細胞は確かに再生することはありませんが、以前よりも大きくなることはあります。
食生活や運動不足などで、細胞を大きくしてしまうことで、体重が戻ってしまうこともあるのです。
脂肪吸引でリバウンドしてしまう原因
体重が戻る原因は、以下の4つです。
- 残っている脂肪が大きくなる
- たくさん食べてしまう
- 運動不足になる
- むくんでしまう
リバウンドをしたくないと考えている方は、まずは原因を知って対策できるようにしましょう。
残っている脂肪が大きくなる
前述したように、残っている脂肪細胞が大きくなってしまうことで、体重が戻ってしまいます。
リバウンドしにくい施術でも、体型を維持する努力をしなければいけません。
ただし、吸引部位は吸引していない部位に比べると太りづらい傾向があります。
たくさん食べてしまう
基本的に、消費カロリーよりも摂取カロリーが上回ると太ってしまいます。
そのため、たくさん食べてしまうと、消費しきれず細胞が大きくなっていってしまうのです。
もともと食べる量が多い場合は、調整しましょう。
また体型を維持したいからといって無理な食事制限をするのは避けてください。
飢餓状態だと脳が勘違いして、摂食中枢が刺激されます。無理な食事制限をしていると、栄養を蓄えようとしてしまうので、太ってしまうのです。
運動不足になる
運動不足も、施術後のリバウンドにつながってしまいます。
運動が適度にできていないと、摂取カロリーが消費カロリーを上回らなくなってしまいます。
もともと運動量が少ない方は、自然と摂取カロリーが多くなりやすいため注意しましょう。
むくんでしまう
ダウンタイムの1つにむくみがあります。そのむくみを太ったと勘違いしている方もいます。
むくみは体が水分を溜め込むことで、一時的に体重が増加する現象です。
術後1週間程度で体重が増加してしまった場合は、むくみの可能性があります。
術後のむくみは、対策をすることで軽減できます。
また患部を温めて、マッサージをしてケアしてあげてください。ただし初期段階でマッサージすると、内出血や傷みが伴います。
足の場合は、着圧タイツを着用するのもおすすめです。体調が戻ってから無理のない範囲でケアしていきましょう。
体重の増加の原因がむくみかどうかは、2週間〜1ヶ月程度体重の増減の様子を見た上で判断してください。
太らないように心がけること
太らないように心がけてほしいことは、以下の2点です。
- 食生活に気をつける
- 適度に運動する
体重を戻さないためにも、以下には気をつけましょう。それぞれどのように気をつけるべきか紹介します。
食生活に気をつける
まずは食生活に気をつけるようにしましょう。炭水化物やタンパク質、脂質をバランスよく摂取するようにしてください。
何をどのくらい摂取するべきかは、食事バランスガイドを参考にするのがおすすめです。
(引用:農林水産省「食事バランスガイド拡大図」)
毎日どれを食べればいいかは「主食」「副菜」「主菜」「牛乳」「乳製品」「果物」に分類して記載されています。
どのくらい食べればいいかは、「つ(SV)」の単位が使われています。
食生活を振り返るためのツールとして作られました。
図を見ながら、暴飲暴食を避けて、適切な量のエネルギーを摂取するようにしてください。
適度に運動する
適度に運動をすることも大切です。
日常生活で、軽めの運動を取り入れて、運動不足を解消していきましょう。例えば、一駅歩いてみたり、エレベーターを使わず階段を使ってみたりするのがおすすめです。
また基礎代謝を上げるために、筋肉量を増やしてみましょう。基礎代謝とは、人が腕や足などを動かさずに24時間で消費するエネルギーのことです。
基礎代謝が高いと1日に消費するエネルギーが多くなります。筋トレや腹式呼吸をして鍛えましょう。
ただし抜糸するまでの期間は、運動すると体に負担がかかるため、1ヶ月くらい様子をみてから運動を徐々に始めていってください。
太ってしまったらダイエットをしよう
基本的には、摂取カロリーよりも消費カロリーが上回るようにしてください。
運動は、有酸素トレーニングや筋トレを取り入れましょう。食事は高タンパク、低脂肪のものを選んで、カロリーを抑えながら必要な栄養素を摂取してください。
もしもダイエットが難しい場合は、再度吸引をすることも検討してみましょう。
まとめ
脂肪吸引とは、カニューレと呼ばれる注射器を使って脂肪を吸引する方法です。ダイエットとは異なり、細胞の数を減らせるメリットがあります。
しかし体重が戻る可能性はゼロではないため、食生活などに注意する必要があります。
まずは体重が戻る原因を把握して、太らないように心がけてみてください。もしも太ってしまったら、ダイエットをしてみましょう。
そのときも基本的には摂取カロリーが消費カロリーを上回らないようにします。
ダイエットが難しい場合は、再度手術を受けることも検討してみましょう。
アリエル美容クリニックでは、バッカルファットの除去や顔の脂肪吸引をしています。糸リフトとの併用でよりリフトアップ効果が得やすくなる施術もしています。
顔のたるみが気になる方は「お問い合わせ」からご相談ください。