ピコレーザーとピコフラクショナルの関係は?メリットや効果も解説
監修医師プロフィール
アリエル美容クリニック 院長/医師
鈴木桂介
- 帝京大学医学部医学科 卒業
- 順天堂大学練馬病院
- 越谷市立病院
- 都立大塚病院
- 大手美容クリニック 川越院院長
- アリエル美容クリニック開業
「ピコフラクショナルってどういうもの?」「ピコレーザーとどう違うの?」と疑問に思っていませんか?
興味のある施術こそ、細かい事まで知り、備えておきたいものですよね。
本記事ではピコフラクショナルについて、ピコレーザーとの違いも併せて解説します。
参考にして、受ける前の予備知識を付けてください。
ピコレーザーとは?
ピコレーザーとはレーザーの中でも、ピコ秒(1兆分の1秒)という短い照射時間を実現したものです。
照射時間を短縮することで、照射される肌の負担が減り、ダウンタイムの負担や施術時の痛みの軽減に繋がります。
そのため、従来のレーザー施術に対し、「肌への負担が大きい」「痛くて続けられない」と感じていた人にもおすすめです。
ピコレーザーとピコフラクショナルの関係は?
端的に言うと、ピコフラクショナルはピコレーザーの照射方法のひとつです。
そもそもフラクショナルレーザーとは、肌に微細な穴を空け、深部へと届くように照射するものです。
この効果を、ピコレーザーで実現したものがピコフラクショナルです。
レーザーを細分化することでパワーを高め、肌の深部へとレーザーの効果を作用させます。
その他混同されがちなメニューについて
ピコレーザーやピコフラクショナルと混同されがちなメニューは以下のとおりです。
- ピコスポット
- ピコトーニング
- ハイフ
- ダーマペン
それぞれ特徴があり、メリットやデメリットも異なります。
しっかり区別して、自分に適したものを自分で選べるようになりましょう。
ピコスポット
ピコスポットとは、ピコレーザーの照射方法の1種です。
レーザーを1点に当てて効果を期待する照射方法で、ほくろやシミなどピンポイントで気になる部分を改善したい場合によく利用されます。
濃いシミにも向いており、タトゥーやアートメイクの除去も可能です。
ピコフラクショナルとは優劣があるわけではなく、肌へのアプローチ方法が異なるだけです。
そのため、「こちらにしておけば良い」などと断ぜられるものではありません。
ピコトーニング
ピコトーニングとは、ピコレーザーの照射方法の1種です。
ピコレーザーには、前述したピコフラクショナル、ピコスポットと併せ、3種類の照射方法があります。
ピコトーニングは広範囲に弱い出力でレーザーを当てる方法です。
薄く広範囲に広がるシミの改善に効果が出やすく、肝斑や薄く点在するシミ・そばかすなどに適しています。
また、くすみ除去やトーンアップの効果も期待できます。
ピコトーニングもピコスポットと同様、ピコフラクショナルとの間に性能の優劣はありません。
ハイフ
ハイフとは、美容医療におけるレーザー施術の1種です。
しかしピコレーザーとは別物です。
ハイフから出る波は超音波であり、波長もピコ秒単位ではありません。
肌のたるみに大きい効果が期待でき、「たるみ改善したいけれど肌に傷がつくのは避けたい」という方に、高い人気があります。
ダーマペン
ダーマペンは美容医療メニューの1種ですが、レーザー施術ではありません。
ダーマペンは、極細の針が無数についたペン型の器具を用いる施術です。
肌に微細な穴を開けて、その刺激で肌を活性化する施術であり、刺激と効果の関係としてはピコフラクショナルに近いです。
ピコフラクショナルで期待できる効果
ピコフラクショナルで期待できる効果は、主に以下のとおりです。
- ニキビ・ニキビ跡改善
- クレーター改善
- 毛穴の引き締め
- ハリツヤの改善
上記いずれにも効果が見込めます。
しかし特にニキビ関連のトラブルやクレーター、毛穴などに改善を期待できるのが、ピコフラクショナルの特徴です。
お悩みに心当たりのある方は、ぜひ一度お試しください。
ピコフラクショナルのメリット
ピコフラクショナルのメリットは、以下のとおりです。
- 痛みが抑えられる
- ダウンタイムがより短くなる
- 複数の効果を同時に期待できる
上記に対し、魅力を感じる人は、ぜひ一度施術をお試しください。
痛みが抑えられる
ピコフラクショナルは、従来のレーザー施術に比べ、痛みが抑えられています。
まったく何も感じないわけではなく、施術中はパチパチ弾かれるような感覚があります。
しかし、従来のレーザーでは痛みに耐えかねた人でも、ピコフラクショナルであれば続けられるというケースは多いです。
また、どうしても痛みが不安な場合は、麻酔クリームなどを用いた対応をクリニックに頼むと良いでしょう。
ダウンタイムがより短くなる
ピコフラクショナルは、従来のレーザー施術に比べ、ダウンタイムがより短く抑えられます。
施術後は腫れや赤みなどの症状が出ますが、出力によってはいずれも軽度で、見た目に大きな悪影響が出るものではありません。
一般的には数日で症状が治まっていき、長引いたとしても1週間程度で気にならなくなります。
ダウンタイム中も無理に休む必要はなく、通常通りの過ごし方で構いません。
複数の効果を同時に期待できる
ピコフラクショナルは、複数の効果を同時に期待できます。
ピコフラクショナルは肌の活性化を起こすため、ニキビ跡やクレーターに限らず、さまざまな美容効果期待できるのです。
そのため、複数のトラブルを抱えている人には、特におすすめです。
悩みを効率よく改善するチャンスとなるため、ぜひお試しください。
ピコフラクショナルがおすすめな人の特徴
ピコフラクショナルがおすすめな人の特徴は、以下のとおりです。
- ニキビ関連の悩みがある
- クレーターや毛穴の開きが気になる
- いくつかの肌トラブルを抱えている
- 切開を伴う施術は避けたい
- 従来のレーザーは痛くて受けられない
上記に当てはまる場合は、ぜひ一度クリニックで施術をお試しください。
ピコフラクショナルの施術の流れ
ピコフラクショナルの施術の流れは、以下のとおりです。
- カウンセリング・診断
- 施術
- アフターケア
ピコフラクショナルの場合、体質などによっては施術が受けられないケースもあります。
そのため、手軽な施術ですが診断は必ず行います。
また、一時的に肌がダメージを負うため、アフターケアをおろそかにすると、結果に影響が出ます。
クリニックの指示をよく聞き、従ってください。
アリエル美容クリニック大宮院ではピコフラクショナルを取り扱っています
アリエル美容クリニック大宮院では、ピコフラクショナルを取り扱っています。
当クリニックでは解剖学を熟知したドクター指導のもと医療スタッフが適切な出力で適切な部位に照射することで、最小限の負担でピコフラクショナルの効果を引き出していきます。
ピコフラクショナルをご検討の方は、ぜひ当クリニックで施術をお受けください。
お待ちしております。
【まとめ】ピコフラクショナルはピコレーザーの1種
ピコフラクショナルは、ピコレーザーの1種です。
他にもピコスポット、ピコトーニングなどの照射方法があるため、「ピコレーザー」と聞いたからといって、必ずしもピコフラクショナルであるとは限りません。
施術について調べたりする際は、混同しないように注意しておきましょう。
ピコレーザーとは、ピコ秒単位で照射できるレーザー施術のことです。
ピコレーザーには照射方法がいくつかあり、ピコフラクショナルはその内の1つです。
他にも照射方法があり、それぞれ強みが異なります。