ピコレーザー後に色素沈着が生じるって本当?原因や防ぐ方法を解説
監修医師プロフィール
アリエル美容クリニック 院長/医師
鈴木桂介
- 帝京大学医学部医学科 卒業
- 順天堂大学練馬病院
- 越谷市立病院
- 都立大塚病院
- 大手美容クリニック 川越院院長
- アリエル美容クリニック開業
ピコレーザーは、シミやくすみなどの改善を期待できるレーザー治療です。
従来のレーザー治療は禁忌であった肝斑にも効果を期待できるなど多くのメリットがあります。
しかし、術後に色素沈着が生じるリスクがあると耳にし、不安を抱いている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、ピコレーザー後に色素沈着が生じる原因や防ぎ方を解説します。
色素沈着以外に起こり得るリスクも紹介しているため、ピコレーザーを検討している方はぜひ参考にしてください。
ピコレーザーの特徴と種類
ピコレーザーとは、ピコ秒(1兆分の1秒)単位でレーザー照射を行えるのが特徴のレーザー機器です。
照射時間が短いため、痛みが少ないうえに炎症後色素沈着などのリスクも低い傾向にあります。
またピコレーザーには、下記の3つのモードが搭載されています。
- ピコスポット
- ピコフラクショナル
- ピコトーニング
それぞれ期待できる効果が異なるため、悩みに合ったモードを選択することが大切です。
まずは、ピコレーザーの各モードについて詳しく解説します。
ピコスポット
ピコスポットは、高出力レーザーを用いて気になる部分にピンポイントで照射するモードです。
出力が高いため、タトゥーや刺青の除去にも使用されます。
一般的に1〜3回と少ない回数で効果を期待できるのが特徴です。
またピコスポットは、施術の際輪ゴムでパチンと弾かれたときのような軽度の痛みが生じます。
術後は、保護テープや軟膏によるケアは必要はありません。
術後のケアについて不安がある方でも受けやすい施術です。
ピコフラクショナル
ピコフラクショナルは、ドット状のレーザーを肌深部に照射し、新しい皮膚への再生を促すモードです。
レーザーが照射された部分は、熱ダメージによってコラーゲンやエラスチンの生成が促進され、新しい皮膚細胞に入れ替わります。
そのため、ニキビ跡や毛穴開き、クレーターなどを改善したい方におすすめの施術です。
また従来のフラクショナルレーザーと比較すると、熱発生がほとんど無いため、肌表面へのダメージが少ないのも特徴です。
施術中の痛みに加え、術後のダウンタイムも抑えられています。
ピコトーニング
ピコトーニングは、低出力のレーザーを肌全体にシャワーのように照射し、少しずつメラニン色素を破壊するモードです。
出力が低いため、痛みを抑えて薄いシミやくすみの改善を期待できます。
また従来のレーザー治療は禁忌であった肝斑の改善も期待できるのがピコトーニングの大きな特徴です。
低出力レーザーを均一に照射できるため、肝斑に刺激を与えることなく改善を目指せます。
なおピコトーニングは、1回の施術で効果を実感できるケースは稀です。
肌の状態によって異なりますが、一般的に5〜10回程度受けるのが推奨されています。
ピコレーザーによって色素沈着が起こる可能性はある?
ピコレーザーは、従来のレーザー機器に比べると色素沈着のリスクが低い傾向にあります。
しかし、色素沈着が起こる可能性はゼロではありません。
炎症後色素沈着が生じる原因は、主にレーザーによってメラノサイトが刺激を受け、メラニン色素が生成されるためです。
そのため、特に高出力レーザーを用いたピコスポットは、3つのモードの中でも色素沈着が生じる可能性が高いことを理解しておきましょう。
ピコレーザーによって色素沈着が生じやすい人の特徴
ピコレーザーによって、色素沈着が生じやすい人の1つ目の特徴は、日焼けをしやすい人です。
日焼けをしやすい人は、紫外線の吸収率が高く、メラニン色素を生成しやすい傾向があるためです。
また、ターンオーバーが乱れている人も色素沈着が生じやすいとされています。
ターンオーバーが乱れていると皮膚内にメラニン色素が蓄積され、排出できずに色素沈着として肌表面に現れます。
ピコレーザーを検討しており、これらの特徴に当てはまる方は、カウンセリングの際に医師にその旨を伝え、適切な施術方法を提案してもらいましょう。
ピコレーザー後の色素沈着を防ぐポイント
ピコレーザー後の色素沈着を防ぐには、下記のポイントを押さえて生活しましょう。
- 紫外線対策を徹底する
- 保湿ケアを入念に行う
術後の肌は、紫外線や摩擦などの刺激を受けやすい状態です。
そのため、日焼け止めや日傘などで紫外線対策を行いましょう。
また肌の状態を整えるためにも、刺激の少ないスキンケア用品で保湿ケアも入念に行ってください。
なおこれらのケアは、術後だけでなく日頃から行うことが大切です。
日頃から肌のターンオーバーを整え、色素沈着を防ぎましょう。
ピコレーザーで色素沈着以外に起こり得るリスク
ピコレーザーには、色素沈着以外にもいくつかのリスクが伴います。
- シミが薄くならない
- 痛みや腫れが改善されない
術後に「このようなはずではなかった」と後悔することがないよう、リスクについて理解を深めておきましょう。
シミが薄くならない
シミの状態によっては、1回の施術では改善されない可能性があります。
特に濃いシミであれば3回程度必要になるケースもあります。
また出力レベルが低すぎる場合も、シミが軽減されない可能性もあるため、症状に合った出力で照射してくれるクリニックを見つけることが大切です。
痛みや腫れが改善されない
ピコレーザーは、肌へのダメージがやや少ない傾向にありますが、人によっては痛みや腫れが生じる可能性があります。
一般的には自然と改善されますが、万が一悪化したり、治らなかったりする場合は、クリニックに相談しましょう。
アリエル美容クリニック大宮院では安心の保証制度を設けています
ピコレーザーを検討している方は、アリエル美容クリニック大宮院へお越しください。
当院では「術後に満足できなかったらどうしよう」といった不安を軽減するために安心の保証制度を設けています。
術後は、納得行くまで何度でもご相談いただけるうえに、万が一のお薬代なども頂いておりません。
術後の色素沈着をはじめとしたリスクに不安を抱いている方も、ぜひ一度当院にご相談ください。
リスクや保証について詳しく説明したうえで、1人ひとりに合った施術を提案いたします。
【まとめ】紫外線対策を行いピコレーザー後の色素沈着を防ごう
ピコレーザーは、従来のレーザー治療に比べると色素沈着のリスクは低い傾向にあります。
しかし、体質や術後の過ごし方によっては、色素沈着が生じる可能性もあります。
リスクを低減させるためにも、術後は紫外線対策や保湿ケアを丁寧に行いましょう。
またピコレーザー以外の施術が合っている可能性も考えられます。
そのため、まずは一度クリニックでカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。
アリエル美容クリニック大宮院では、色素沈着に関して丁寧に説明したうえで施術を行っています。
そのほかにも、ダウンタイムや痛みなどご不安なことはお気軽にご質問ください。
スタッフ一同お待ちしております。