妊娠中でもピコレーザーは受けられる?ダウンタイムや副作用も紹介
監修医師プロフィール
アリエル美容クリニック 院長/医師
鈴木桂介
- 帝京大学医学部医学科 卒業
- 順天堂大学練馬病院
- 越谷市立病院
- 都立大塚病院
- 大手美容クリニック 川越院院長
- アリエル美容クリニック開業
シミや肝斑、くすみ改善など様々な効果を期待できるピコレーザー。
妊娠中は、ホルモンバランスが乱れやすいため、肌質改善のためにピコレーザーに興味を抱いている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、妊娠中にピコレーザーを受けられるかといったテーマについて紹介します。
ピコレーザーの基本情報についても解説するので、気になる方はぜひ参考にしてください。
ピコレーザーとは?3つの治療法を紹介
ピコレーザーとは、短いパルス幅でレーザーを照射するのが特徴のレーザー機器です。
照射時間が短いため、効率的かつ効果的にシミや肝斑の改善を期待できます。
またピコレーザーには、以下の3つのモードが搭載されています。
- ピコスポット
- ピコフラクショナル
- ピコトーニング
それぞれ期待できる効果が異なるため、目的に合ったモードを選ぶことが大切です。
ここからは、ピコレーザーのモードについて詳しく解説します。
ピコスポット
ピコスポットとは、シミやそばかすなどの気になる部分に高出力レーザーを照射し、ピンポイントでメラニン色素を破壊する施術です。
ピンポイントでアプローチできるため、濃いシミの改善によく用いられます。
一般的なシミ取りレーザーは、熱エネルギーを用いてメラニン色素を破壊しますが、ピコレーザーは衝撃波によって色素を分解します。
そのため、熱による痛みや肌へのダメージが少ないのが特徴です。
施術中は、輪ゴムで弾かれたような痛みが生じますが、耐えられないほどの痛みではありません。
また術後は、1週間程度で黒くかさぶたになり、徐々にピンク色の新しい皮膚が再生されます。
ピコフラクショナル
ピコフラクショナルとは、点状のレーザーを肌深部に照射し、一時的に傷をつけることで自己治癒力を利用して新しい肌へと促す施術です。
レーザーの刺激によってコラーゲンやエラスチンの生成が促進されるため、ニキビ跡やクレーターの改善に加え、肌のハリアップなども期待できます。
またナノ秒と短い時間で照射できるため、熱エネルギーによる肌のダメージも少ない傾向があります。
そのため、従来のレーザー治療に比べると施術中の痛みやダウンタイムも短いことが特徴です。
ピコトーニング
ピコトーニングとは、低出力レーザーをシャワーのように照射し、メラニン色素を破壊する施術です。
低出力レーザーを用いているため、回数を重ねて徐々にメラニン色素を分解します。
主に薄いシミやそばかす、くすみの改善を期待できます。
また従来のレーザーは禁忌とされていた肝斑の改善も目指せるのがポイントです。
肝斑は、妊娠や出産などホルモンバランスが乱れることによって生じる可能性があるため、ピコトーニングで改善できることを覚えておくと良いでしょう。
ピコレーザーは妊娠中でも受けられる?
基本的にピコレーザーは、妊娠中には受けられないことがほとんどです。
妊娠中にピコレーザーを受けることで、胎児に影響があるといった明確な報告はありません。
しかし、妊娠中はデリケートであり、レーザーによって何らかのリスクを高める可能性が高いため、行っていないクリニックが多い傾向があります。
ピコレーザーを検討している方は、出産後に受けましょう。
もし妊娠中に美肌治療を受けたい方は、クリニックに相談するのをおすすめします。
妊娠中であることを隠して施術を受けるのは危険なので控えましょう。
ピコレーザーに期待できる効果
ピコレーザーには、代表的なシミ取りに加えて肌質改善などいくつかの効果を期待できます。
産後にホルモンバランスの乱れの影響を受けた肌をケアするためにも、効果について詳しく理解しておきましょう。
シミや肝斑の改善
ピコレーザーのなかでもピコスポットは、主に濃いシミやそばかすの改善を期待できます。
高出力レーザーを照射するため、濃いシミでも1〜3回程度できれいな状態を目指すことが可能です。
また肝斑や薄いシミの改善には、ピコトーニングを使用することが多い傾向があります。
徐々にメラニン色素を分解するため、5〜10回程度受けることが推奨されています。
開き毛穴やニキビ跡などの改善
ピコフラクショナルは、開き毛穴やニキビ跡の改善、ハリの向上などを期待できます。
シミやくすみの解消ではなく、肌質改善を目指したい方はピコフラクショナルを検討しましょう。
タトゥーや刺青除去
ピコレーザーには、微細な色素を破壊する効果も期待できます。
そのため、タトゥーや刺青の除去にも用いられます。
黒インクだけでなく、赤や青など様々な色のタトゥーの除去が可能なため、肌へのダメージを抑えてタトゥー除去をしたい方は、ピコスポットを検討してみてはいかがでしょうか。
ピコレーザーのダウンタイムや副作用
ピコレーザーは、肌への負担が少ないため、比較的ダウンタイムが短い傾向にあります。
症状 | 期間 | |
ピコスポット | 赤み・内出血・患部が黒くなる | 数日〜2週間程度 |
ピコフラクショナル | 赤み・痛み・出血 | 数日程度 |
ピコトーニング | 赤み・かゆみ | 当日中 |
特にピコスポットは、術後に患部が黒くなり、かさぶたとなって剥がれ落ちるため、ダウンタイム症状が顕著に現れます。
長くても2週間程度で自然な色の肌へと生まれ変わるため、様子をみましょう。
また術後は、肌が刺激を受けやすくなっているため、紫外線対策と保湿ケアは入念に行う必要があります。
日焼け止めは、SPF30以上のものを使用し、日傘や帽子なども使用しましょう。
スキンケアは、刺激の少ないものを選び、摩擦を起こさないよう丁寧に行うことが大切です。
産後にピコレーザーを受けるならアリエル美容クリニック大宮院へ
産後にピコレーザーを受けたい方は、アリエル美容クリニック大宮院へお越しください。
当院では、厚生労働省から認可されたキュテラ社の「エントライン」というピコレーザー機器を扱っています。
3つのモードの施術を提供しており、1人ひとりの悩みに合った施術を受けられます。
ピコフラクショナルとピコトーニングは、初回限定価格を設けており、はじめてレーザー治療を受ける方でも挑戦しやすくなっています。
また回数プランも設けているため、定期的に施術を受けたい方にもおすすめです。
当院での施術を検討している方は、一度カウンセリングにお越しください。
医師から効果やリスクなどを詳しくお伝えします。
【まとめ】基本的に妊娠中はピコレーザーを受けられない
妊娠中は、基本的にピコレーザーは受けられません。
ホルモンバランスが乱れているうえに、肌が刺激を受けやすくなっているためです。
そのため、美肌治療を検討している方は、出産後に受けましょう。
アリエル美容クリニック大宮院では、患者様のお悩みに合わせてピコレーザーを実施しています。
ピコスポット・ピコフラクショナル・ピコトーニングのなかから最適な治療をご提案するので、お気軽にお越しください。