二重整形による内出血の原因と対処法 – 早く治す方法と上手に隠すコツ
監修医師プロフィール
アリエル美容クリニック 院長/医師
鈴木桂介
- 帝京大学医学部医学科 卒業
- 順天堂大学練馬病院
- 越谷市立病院
- 都立大塚病院
- 大手美容クリニック 川越院院長
- アリエル美容クリニック開業
「二重整形を検討しているけれど、内出血が残らないか心配」と不安を抱えている方はいませんか?
近年二重整形を受ける方は増えていますが、内出血で手術したことが周りにバレることが怖くてカウンセリングを受けられない方も増えています。
確かに内出血が起こる手術ではありますが、過ごし方によって早く治すこともできるのです。
この記事では内出血のメカニズムや早く治す過ごし方、目立たなくさせる方法を解説します。
二重整形による内出血のメカニズム
二重整形による内出血は、手術により皮膚の毛細血管が切れてしまうことから発生します。皮膚の下に血液が溜まってしまうため、目立ってしまうのです。
二重整形は、糸で皮膚の内側を結ぶ埋没法とメスで皮膚を切って糸で縫合する切開法の2種類あります。
埋没法は比較的内出血が目立たない手術と言われています。ただし手術前の局所麻酔や糸を通す段階で皮膚の血管に触れた場合は内出血が起こることも。
切開法は皮膚を直接切るため、内出血は目立ってしまうのです。
内出血が起こる原因
二重整形手術後に内出血が起こるのは、手術中に血管が傷つくためです。
二重整形では、皮膚や組織を切開し、まぶたの形を整えるため、避けられない程度の血管損傷が発生します。
特に皮膚が薄く血管が豊富なまぶた周辺では、内出血のリスクが高まります。また、手術後のケア不足や過度な動き、無理な力がかかることも内出血を悪化させる原因となります。
内出血の持続期間と影響する要因
二重埋没法の内出血は、通常1〜2週間で消えることが多いですが、体質や施術の方法、アフターケアによって内出血の程度や持続期間は異なります。
適切なアフターケアや生活習慣の見直しにより、回復を早めることができますが、内出血が長引いたり不安がある場合は、医師に相談することが大切です。
二重整形後の内出血を早く治す過ごし方
二重整形による内出血を早く治す過ごし方は、以下の6つです。
- 術後数日は患部を冷やす
- 術後3日以降は温めることで回復を促進
- 飲酒・激しい運動・サウナは避ける
- できるだけ横になる時間を減らす(特にうつ伏せ寝は厳禁)
- まぶたへの刺激を最小限に抑える
- 目を酷使せず、十分な休養を取る
内出血を起こしたまぶたをできるだけ早く治したい場合は、以下を参考にしてみてください。
術後数日は患部を冷やす
二重整形後の内出血を早く治すためには、術後の過ごし方が重要です。
まず、手術直後から数日は患部を冷やすことが推奨されます。冷却は血管を収縮させ、内出血や腫れを軽減する効果があります。氷嚢や冷却パッドを使用し、1回15〜20分を目安に行うと良いでしょう。
また、頭を高くして寝ることで血液の循環を促し、腫れを防ぐことができます。激しい運動やアルコールの摂取を避け、安静に過ごすことも回復を早めるポイントです。
術後3日以降は温めることで回復を促進
術後3日以降は、患部を温めることで内出血の回復を促進することができます。
温熱療法により血液循環が改善され、内出血や腫れが早く引く効果があります。
温かいタオルや温湿布を使用し、1回10〜15分を目安に温めると良いでしょう。
この際、直接肌に当てるのではなく、タオルなどを介して行うと安全です。温めることで痛みの軽減にも繋がり、回復がスムーズになります。ただし、過度な温めや長時間の使用は逆効果となるため注意が必要です。
飲酒・激しい運動・サウナは避ける
飲酒や運動も血行を良くしてしまうため、術後は避けるのが無難です。
特にお酒は血行が良くなる仕組みは、お酒に含まれるアルコールが血管に作用して膨張させ血液が流れるようになるのです。
血流が良くなると、内出血が濃くなります。
さらに目立ってしまうため、術後2週間程度は飲酒や運動を控えて内出血がきれいになるのを待ちましょう。
できるだけ横になる時間を減らす(特にうつ伏せ寝は厳禁)
二重手術をした日から2〜3日程度は、できるだけ寝転ばずに過ごしましょう。普段まぶたは心臓から上にあり、重力により下に落ちやすいため、血がたまることがありません。
しかし横になってしまうと、心臓とまぶたの位置が同じ高さになり、まぶたのあたりに血が集まりやすくなります。
すると、内出血が目立ってしまうのです。
術後すぐはできるだけ寝転ばずに、リラックスしながら過ごしましょう。
まぶたへの刺激を最小限に抑える
術後は、まぶたに刺激を与えないように過ごしましょう。例えばまぶたを強くこするなどの行為です。
刺激を与えてしまうとまぶたに負担がかかり、内出血が長引く可能性があります。
とくに洗顔やメイク落としの際には、優しくこするようにしてください。
目を酷使せず、十分な休養を取る
一見関係のないように思いますが、目を酷使しないことも内出血を早めに治す上で大切です。
例えば長期間の運転やスマートフォン、パソコンの仕様は目に大きな負担となります。そのまま酷使してしまうと内出血が長引くことも。
時間があるからといって、長期間スマートフォンなどを見ることはせず、できるだけ目を休めるようにしましょう。
二重整形による内出血を目立たなくする方法
二重整形による内出血を目立たなくさせる方法は、以下の4つです。
- サングラスやメガネをかける
- アイメイクでカバーする
術後どうしても人前に出なければならず、内出血を目立たなくさせたいと考える方は以下の方法を試してみてください。
サングラスやメガネで目元を隠す
サングラスやメガネをかけると、目元の内出血を目立たなくさせられます。メガネはフレームが厚いものを選ぶと効果的です。
手術した直後にいきなりサングラスやメガネをかけてしまうと、周りに不審に思われてしまうことも。
手術の少し前からサングラスやメガネをかけて、術後違和感が無いようにするのがおすすめです。
アイメイクでカバーする
アイメイクをすることで、二重整形による内出血を隠せます。二重整形の内出血は、赤紫色です。
そのため紫色のアイシャドウを使うことで、ほとんどの内出血は隠せます。少し濃い目にするとより自然に隠れます。
メイクで隠したい方は、まずはアイメイクでごまかしてみましょう。
コンシーラーを使用する
二重整形後の内出血を目立たなくするためには、メイクを活用する方法が効果的です。
特にコンシーラーを使用することで、内出血の跡をカバーできます。
肌の色に合ったコンシーラーを選び、少量ずつ指やブラシで丁寧に叩き込むように塗布します。
黄色味のあるコンシーラーは青みを帯びた内出血を効果的に隠します。
さらに、コンシーラーの上からパウダーを軽く押さえると、持ちが良くなり自然な仕上がりになります。ただし、術後の肌は敏感になっているため、メイクをする際は清潔な道具を使用し、優しくケアすることが大切です。
内出血の色に合わせたアイシャドウを選ぶ
内出血をカバーするために、コンシーラーと併せてアイシャドウを工夫するのも効果的です。
内出血の色に合わせたアイシャドウを選ぶことで、自然に隠すことができます。
例えば、青や紫の内出血にはオレンジやピーチ系のアイシャドウが相性良く、赤みのある内出血にはブラウンやベージュ系が適しています。これらの色は内出血の色味を中和し、目元を明るく見せます。
アイシャドウを使用する際は、アイホール全体に薄く広げることで、内出血の部分を目立たなくさせるとともに、目元の立体感を演出できます。
目元が目立たないメイクを心がける
うまくコンシーラーで隠せない場合は、目元に注目させないメイクをしてみましょう。隠そうと目元に濃いメイクを施してしまうと、余計に目立ってしまいます。
口紅の色をはっきりさせて、目元に目がいかないようにしてみてください。
前髪で隠すのはNGな理由
内出血を隠すために前髪を使うのは避けた方が良いです。
前髪で隠すと、額や目元に髪が触れることで摩擦が生じ、傷口に刺激を与えてしまいます。
これにより、回復が遅れるだけでなく、感染のリスクも高まります。
また、髪の毛には皮脂や汚れが付着しているため、衛生面でも問題があります。
内出血や腫れを効果的にカバーするには、前述のコンシーラーやアイシャドウなどのメイク方法を活用する方が安全で効果的です。清潔な状態を保ち、適切なケアを行うことで、早期の回復を促進しましょう。
二重整形の種類と内出血の関係
二重整形には主に埋没法と切開法の2種類があります。埋没法は、糸を使ってまぶたに二重を作る方法で、比較的短時間で手術が終わり、ダウンタイムも少ないのが特徴です。
この方法では内出血のリスクは低めですが、個人差があります。
切開法は、まぶたを切開して余分な皮膚や脂肪を取り除き、二重を形成する方法です。こちらはしっかりとした二重が得られますが、埋没法に比べて内出血や腫れが発生しやすく、回復に時間がかかることが多いです。
内出血は手術時に血管が傷つくことが主な原因です。埋没法では針や糸が血管に当たる程度のダメージですが、切開法では皮膚や組織を切開するため、より多くの血管が損傷を受ける可能性があります。
埋没法と切開法の違い
埋没法と切開法は、二重整形の代表的な手術方法ですが、その違いは手術の方法と効果にあります。
埋没法は、糸を使ってまぶたの内側で二重を形成する方法で、手術時間が短く、ダウンタイムも少ないのが特徴です。術後の腫れや内出血が比較的軽度であり、糸を取り除けば元に戻すことも可能です。
一方、切開法はまぶたを切開し、余分な皮膚や脂肪を取り除いて二重を作る方法です。
この方法はしっかりとした二重が得られ、効果が長持ちしますが、術後の回復には時間がかかり、腫れや内出血のリスクも高くなります。
それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、希望する仕上がりやライフスタイルに合わせて選択することが大切です。
医師の技術力が内出血の程度に影響する
二重整形後の内出血の程度は、医師の技術力にも大きく影響されます。
経験豊富な医師は、血管の位置を正確に把握し、最小限のダメージで手術を行う技術を持っています。
そのため、内出血や腫れのリスクが低減されます。逆に、技術が未熟な医師が手術を行うと、血管を傷つける確率が高くなり、内出血が発生しやすくなります。
医師の選択は非常に重要であり、過去の実績や患者の口コミを参考にして、信頼できる医師に手術を依頼することが、内出血を含む術後のリスクを最小限に抑えるための鍵となります。
二重整形後の内出血に関するよくある質問
二重整形に関する、よくある質問は以下の4つです。
- 埋没法・切開法の副作用は内出血以外になにがありますか?
- 埋没法と切開法のどちらを受けるか決めるにはどうしたらいいですか?
- 二重整形後はいつからコンタクトレンズをしてもいいですか?
- 二重整形後は何日仕事を休むといいですか?
埋没法・切開法の副作用は内出血以外になにがありますか?
内出血以外には、まぶたの腫れ・赤み・痛みなどの症状があらわれます。
また、切開法の場合はダウンタイム中には傷跡が目立ちます。
手術に成功している場合、ダウンタイムが終われば理想通りの目元になれるため、安心して過ごしましょう。
埋没法と切開法のどちらを受けるか決めるにはどうしたらいいですか?
埋没法・切開法にはそれぞれメリットとデメリットがあります。
埋没法は内出血を始めとするダウンタイム症状が軽微ですが、時間の経過とともに効果がなくなってしまう人が多いです。
一方、切開法は身体への負担が大きいものの、半永久的に効果が持続します。
適切な手術は目元の状態によっても異なるため、カウンセリング時に医師に相談して決めるのがおすすめです。
二重整形後はいつからコンタクトレンズをしてもいいですか?
二重整形後、3日目からコンタクトレンズを装着可能です。
着用できない期間は、代わりにメガネを使用すると良いでしょう。
メガネを使えば、ダウンタイム中の腫れや赤みをカモフラージュできる効果も期待できます。
二重整形後は何日仕事を休むといいですか?
切開法であれば2週間程、埋没法であれば2〜3日程休むのがおすすめです。
とはいえ、ダウンタイムの期間には個人差があります。ダウンタイムが心配な場合は、長期休暇のタイミングで施術を受けられると安心でしょう。
まとめ:二重整形後の内出血は適切なケアと工夫で早期回復が可能
二重整形の内出血は、皮膚の下に血が溜まることで発生します。ピークは術後2〜3日程度でその後徐々に目立たなくなります。
二重整形による内出血を早く直したいのであれば、今回紹介した方法を参考にしてください。
目立つ内出血は、サングラスやメガネ、メイクなどで隠してみましょう。
アリエル美容クリニックでは、埋没法・切開法どちらの手術も受けられます。どの角度からみてもバレにくい、自然な二重を作ってくれるクリニックです。
気になる方は「お問い合わせ」から相談してみてください。