脂肪吸引のデメリットは何がある?リスクを減らすには名医の選択が不可欠
監修医師プロフィール
アリエル美容クリニック 院長/医師
鈴木桂介
- 帝京大学医学部医学科 卒業
- 順天堂大学練馬病院
- 越谷市立病院
- 都立大塚病院
- 大手美容クリニック 川越院院長
- アリエル美容クリニック開業
脂肪吸引は短時間で大きな効果が得られることがメリットですが、デメリットについても理解することが大切です。脂肪吸引で起こる問題の最も悪い例として、死亡事故が起こるケースが挙げられます。この問題に限らず、多くのデメリットを解決するためには、事前に情報を集め信頼できるクリニックを利用することが大切です。本記事では脂肪吸引に対する様々なデメリットについて解説します。
脂肪吸引を行うデメリット
脂肪吸引のデメリットは以下の6点です。
- 手術中や術後に痛みが発生する
- 失敗のリスクがある
- ダウンタイムがある
- 体重は減らない
- 内臓脂肪は減らせない
- 費用が高い
詳しく見ていきましょう。
手術中や術後に痛みが発生する
施術中にどの程度痛みが発生するかは、麻酔を担当する医師の技術次第です。手術前に行う麻酔の種類は次の4つです。
- 局所麻酔 末梢神経に麻酔薬を注入する
- 硬膜外麻酔 麻酔を背骨に注射する
- 静脈麻酔 麻酔薬を静脈から投与する
- 吸入麻酔 気体の麻酔薬を吸入する
局所麻酔と硬膜外麻酔は、どちらも意識を保ったままでいられる特徴があります。静脈麻酔と吸入麻酔は、全身麻酔に該当します。クリニックでは多くの場合、全身麻酔を使用した状況下で施術を行います。術後の数日間は、筋肉痛に似たような痛みが出る特徴があります。
失敗のリスクがある
脂肪吸引による最大の失敗とは、死亡事故のことです。麻酔量を間違えた場合に呼吸が止まってしまったり、アレルギーを起こしたケースがあります。カニューレという細い管を皮下に挿入する際に、誤って内臓や血管を傷つけた事例も存在します。また脂肪吸引を過度に行い、合併症を招いた例もありました。これらの原因は全て、医師の技術不足が招いた結果です。実績のあるクリニックを利用することが重要です。
ダウンタイムがある
脂肪吸引後には必ずダウンタイムが発生します。脂肪吸引におけるダウンタイムの期間や主な症状は、部位によって大きく異なります。1週間程度で治まる部位もあれば、1ヶ月程期間を要する部位もあるため注意が必要です。近年では体の負担を極力抑えながら脂肪を除去する「ベイザー脂肪吸引」が脚光を浴びています。従来のものと比べダウンタイムが短い特徴があると言われていますが、基本的には同じ条件です。
体重は減らない
脂肪吸引の手術は見た目は変化しますが、劇的に体重が減るものではありません。脂肪を除去する量が相当ある場合はそれなりの体重減少が見込めますが、身体にかなりの負担がかかります。正しい知識と経験を持った医師であれば危険性を考え、必要以上の脂肪吸引は行いません。
内臓脂肪は減らせない
脂肪吸引は皮下脂肪のみアプローチする施術であり、内臓脂肪を減らすことはできません。しかし内臓脂肪は皮下脂肪と比べ、食習慣を改善したり、運動をすることで脂肪を落としやすい特徴があります。脂肪吸引では内臓脂肪を減らすことはできませんが、脂肪を落としにくいと言われる皮下脂肪にはアプローチできるため、努力次第で十分補えるでしょう。
費用が高い
脂肪吸引にかかる費用は部位によって異なります。またクリニックによっても大きな違いがありますが、値段だけで判断しないことが重要です。実績や評判、その他サービスを比較した上で決めると良いでしょう。部位だけの脂肪吸引なら費用は数十万円かかり、全身に行う場合は、数百万円が必要になります。
顔を脂肪吸引するデメリット
顔を脂肪吸引する際に起こる可能性のあるデメリットは「頬がこけて見えることがある」「左右差が生じる」ことです。吸引後の過剰なダイエットや脂肪を取りすぎてしまうこと、吸引量が左右で異なることで発生します。医師が技術不足の場合や、カウンセリングによるイメージが一致しなかった際に起こります。カウンセリングと施術を行う医師が同一人物であるかどうかも重要な項目です。ダウンタイム中の期間はおよそ1週間で、症状は腫れ、内出血、むくみが出る傾向があります。
お腹を脂肪吸引するデメリット
お腹を脂肪吸引するデメリットの一つは、他の部位と比べて吸引箇所が多いため、全ての部位を行う場合は費用が高くなることです。
上腹部・下腹部・ウエスト・腰と部位が分かれており、基本的には一箇所だけの施術では見た目がアンバランスに見え、数カ所を脂肪吸引することで綺麗な体型になります。
また脂肪を取りすぎると、皮膚がたるみ、見た目がデコボコになることも、デメリットの一つです。ダウンタイムは1〜2週間です。
太ももを脂肪吸引するデメリット
太ももの脂肪吸引も、吸引箇所が多く費用がかかるデメリットがあります。太ももの内側と外側、前後と4つの箇所があり、部位ごとに費用が必要です。
脂肪吸引量が多いと肌がデコボコして見えたり、逆に少ない場合は効果が感じられなかったりすることもあります。ダウンタイムの期間はおよそ1週間ですが、施術直後は他の部位と比べて痛みが発生しやすいこともデメリットの一つです。太ももへの施術を考える場合、数日間は仕事の休みを取ることが望ましいでしょう。
おしりを脂肪吸引するデメリット
おしりを脂肪吸引するデメリットは、垂れてしまう可能性があることです。多くの場合は単独で脂肪吸引することは少なく、他の部位と並行することが多いです。腰や太ももと同時に施術し、見た目のアンバランスさを防ぐために行います。また吸引する場所はおしりではなく、その周辺の脂肪です。
ダウンタイムは1〜2週間で、数日間は痛みが発生し、内出血は治るまでに2週間かかります。
腕・足を脂肪吸引するデメリット
二の腕を脂肪吸引するデメリットは、傷跡が残った場合に目立ちやすくなる点と、ダウンタイムにかかる期間が3週間〜1ヶ月と長いことです。足を脂肪吸引するデメリットは医師の技術不足によって発生するもので、左右差があったり、デコボコや皮膚のたるみが目立ったりします。
また後遺症が発生し、症状がかなり悪化した場合は、足が疲れやすくなったり、歩行困難になる可能性もあります。
脂肪吸引のデメリットを減らすには名医を選ぶこと
脂肪吸引には多くのデメリットもあるとお伝えしましたが、この問題の多くは名医に施術を行なってもらうことで解決可能です。技術や実績があるのはもちろん、クリニックのフォロー体制が整っており、カウンセリングを丁寧に行なってくれる医師であれば安心材料になるでしょう。腕が良くても、カウンセリング体制が十分でない場合は注意が必要です。
またメリットだけでなく、デメリットやリスクについても説明があるかどうかも大事なポイントです。誠実な対応をしてくれる名医を選びましょう。
よくある質問
顔の脂肪吸引に関する、よくある質問は以下の4つです。
- 頬がこけてしまうことはありませんか?
- 顔はたるみませんか?
- ダウンタイムはどれくらいありますか?
- 小顔になりますか?
頬がこけてしまうことはありませんか?
吸引する脂肪の量、脂肪の位置により頬がこけてしまうリスクもあります。
経験のあるドクターは頬のコケを予測して適量を吸引します。
そのためドクター選びがとても大切です。
顔はたるみませんか?
元々たるみがある方や、高齢の方の場合はたるみが悪化してしまう可能性があるため、そのような場合は他の施術との組み合わせが必要となるケースもあります。
具体的には糸リフトやフェイスリフトを組み合わせることが多いです。
ダウンタイムはどれくらいありますか?
顔の脂肪吸引のダウンタイムは、1-2週間ほどです。
腫れは、施術後3日がピークで少しずつおさまります。
小顔になりますか?
脂肪が原因で顔が大きく見えているという場合は、小顔効果も期待できます。
それ以外(エラやたるみ)が原因の場合は、エラのボトックスや糸リフトを組み合わせることでより効果が高まります。
まとめ
脂肪吸引のデメリットについてお伝えしました。費用が高いことや施術中の痛み、ダウンタイムなど様々です。いくつかの項目の中で、気になる点は失敗のリスクがあること、または手術中の痛みについてのことではないでしょうか。
失敗のリスクや痛みの発生についてのデメリットは名医に施術を行なってもらうことで解決できます。腕だけでなく、カウンセリングに重点を置いているかも大切なポイントです。
アリエル美容クリニックでは技術、実績のある医師が在籍しており、カウンセリングを通したお客様との信頼関係やニーズの把握を重要視し、希望に沿った施術ができるよう心がけています。脂肪吸引について心配な点があればお気軽にお問い合わせください。