顔の脂肪吸引後のフェイスバンド装着期間と自宅ケア方法
監修医師プロフィール
アリエル美容クリニック 院長/医師
鈴木桂介
- 帝京大学医学部医学科 卒業
- 順天堂大学練馬病院
- 越谷市立病院
- 都立大塚病院
- 大手美容クリニック 川越院院長
- アリエル美容クリニック開業
「顔の脂肪吸引って、いつまでフェイスバンドを付けていなければいけないんだろう」と疑問に思っていませんか?
仕事や学校で忙しい方は、フェイスバンドの装着期間が気になるかもしれません。
フェイスバンドを正しく付けることで、ダウンタイムの短縮も可能です。
この記事では、顔の脂肪吸引をしたときのフェイスバンドを付ける期間やケア方法を紹介します。
顔の脂肪吸引とは
顔の脂肪吸引とは、顔の特定部位から余分な脂肪を取り除き、輪郭をシャープにする施術です。特に、頬や顎下の脂肪が気になる場合に効果が期待できます。脂肪吸引では、微細なカニューレを使用して脂肪を吸引するため、他の方法と比べて精度が高く、顔全体のバランスを整えながら自然な仕上がりを実現します。ダウンタイムが少ないことも特徴で、顔全体の印象を若々しく引き締めたい人に適しています。
顔の脂肪吸引後のダウンタイム症状
顔の脂肪吸引は、術後に様々なダウンタイム症状が現れることがありますが、正しいケアと適切な術後管理を行うことで、回復を早めることができます。顔の脂肪吸引の主なダウンタイム症状は、腫れ、痛み、内出血、むくみ、拘縮などです。個々の症状に合わせたケアを行うことで、術後の快適さを保つことができます。以下に、それぞれの症状について詳しく説明します。
腫れ(術直後~術後3日)
脂肪吸引直後から腫れが現れ、最初の3日間がピークとなり、その後徐々に引いていきます。腫れは、脂肪を吸引した部位の自然な反応です。この時期は冷却によるケアが効果的で、フェイスバンドの装着も腫れの軽減に役立ちます。腫れが長引く場合は、患部を適切に冷やすことが必要です。
痛み(手術当日~翌日)
術後の痛みは一般的に軽度ですが、手術当日から翌日にかけては特に敏感になります。痛みは鎮痛剤で管理できることがほとんどですが、必要に応じて医師に相談しましょう。顔の動きによって痛みが増す場合もあるため、術後はできる限り顔の動きを抑えるように心掛けることが大切です。
内出血(術後1~2週間)
脂肪吸引後の内出血は、術後1〜2週間の間に現れることが多く、血管がダメージを受けることで発生します。青紫色の斑点が出ることがありますが、これは正常な反応であり、自然に吸収されて消えていきます。内出血が気になる場合は、冷却や休息をしっかりと取り、早期の回復を目指すことが推奨されます。
むくみ(術後1週間~2週間)
脂肪吸引後のむくみは、術後1〜2週間にわたり続くことがあります。むくみは特に朝に目立つことが多く、リンパの流れが悪くなることで起こります。むくみを軽減するためには、フェイスバンドを適切に装着することと、就寝時に枕を高めにすることが有効です。むくみのケアをしっかり行うことで、回復を早めることができます
拘縮(術後3週間~6ヶ月)
拘縮とは、脂肪吸引によってできた空洞部分の組織が修復しながら引き締まっていく際に起こる皮膚や組織が硬くなる症状で、術後3週間から6ヶ月の間に見られることがあります。これは、脂肪吸引後の自然な治癒過程の一部であり、皮膚の剥離範囲が多い場所ほど症状が強く出る傾向があります。拘縮が気になる場合は、医師の指導のもとで軽いマッサージを行い、血流を促進することで改善が期待できます。
フェイスバンド装着の目的とダウンタイム短縮効果
フェイスバンドの装着は、脂肪吸引後の回復過程において非常に重要な役割を果たします。フェイスバンドは、腫れや痛みを軽減し、内出血の予防にも効果があります。術後の圧迫効果が施術部位を安定させ、よりスムーズな回復を促します。
腫れの軽減
フェイスバンドの主な目的は、術後の腫れを抑えることです。バンドの圧迫効果により、顔の血流が適度に調整され、腫れが広がるのを防ぎます。これにより、術後のダウンタイムが軽減されます。
痛みの緩和
フェイスバンドの圧迫により、顔の動きが制限されるため、術後の痛みが軽減されます。特に頬や顎周りの脂肪吸引を行った場合、フェイスバンドを装着することで、不要な動きを防ぎ、痛みを感じにくくする効果が期待できます。
内出血の予防
フェイスバンドは、内出血を防ぐ役割も果たします。術後の皮下出血を最小限に抑えるため、圧迫が血管の破れを防ぎ、内出血の広がりを抑制します。フェイスバンドを適切に装着することで、回復のサポートにもなるでしょう。
フェイスバンドの装着期間
フェイスバンドの装着期間は、術後の回復に大きな影響を与えます。正しい装着期間を守ることが、ダウンタイムの軽減に繋がります。
術後48-72時間は継続的な装着が推奨
術後の48-72時間は、腫れや痛みがピークに達する時期であるため、フェイスバンドを継続的に装着することが推奨されます。医師の説明や着用方法を遵守し、この期間中はフェイスバンドを正しく装着してください。
その後は医師の指示に従う
術後48-72時間を過ぎると、フェイスバンドの装着は医師の指示に従い、徐々に減らすことが一般的です。通常は、就寝時に1-3ヶ月間装着することが推奨されますが、個々の回復具合に応じて装着期間を調整します。装着を怠らず、指示通りにケアを続けることが大切です。
フェイスバンド以外の自宅ケア方法
フェイスバンドの装着以外にも、自宅で行えるケアが多くあります。これらのケアを正しく行うことで、ダウンタイムを短縮し、回復促進を目指せます。
患部を冷やす
術後すぐに患部を冷やすことは、腫れや痛みの軽減が期待できる方法です。特に術後の最初の数日は、患部に冷たいタオルやアイスパックを当てることで、炎症を抑えることができます。ただし、冷却は短時間で行い、凍傷を防ぐためにも直接肌に触れないように注意が必要です。
枕を高めにする
就寝時に枕を高めにすることで、顔の血流がスムーズになり、むくみ軽減が目指せます。顔を少し高めにすることで、血液が循環しやすくなり、腫れやむくみが早く引くことが期待できます。
術後1週間後から身体を温める
術後1週間後から、徐々に体を温めるようにしましょう。体を温めることで、むくみや内出血を改善できる可能性があります。
術後は水分代謝が落ちて、むくみやすくなります。体が冷えているとさらに代謝が落ちるため、適度に温めて代謝の回復に努めましょう。
水分代謝を良くすることは、内出血の改善にもつながります。水分補給を積極的にして入浴や運動で体を温めてみてください。
ダウンタイム中の外出・仕事復帰のタイミング
顔の脂肪吸引後、ダウンタイム中の外出や仕事復帰のタイミングは、個人の回復速度によって異なりますが、一般的には術後1〜2週間を目安にしています。初期の腫れや内出血は、術後3日目から1週間程度で目立たなくなり、その後は徐々に軽減します。この時期には、患部を冷やしたり、フェイスバンドを装着することで回復が早まるため、外出や仕事復帰のスケジュールを計画する際には、医師のアドバイスに従いながら調整することが大切です。また、可能であればテレワークなどの自宅での業務に切り替えることで、術後の回復に専念することも有効です。
腫れが引かない場合の対処法
脂肪吸引後に腫れが引かない場合、適切な対策を講じる必要があります。特に術後1〜2週間が経過しても腫れが改善しない場合は、以下の方法を試してみましょう。
むくみの可能性
腫れが引かない原因の一つとして、むくみが考えられます。むくみはリンパの流れが悪くなることで生じるため、フェイスバンドの装着や、就寝時に頭を高くすることで改善を目指します。また、軽いマッサージや適度な運動も、むくみの軽減に役立ちます。ただし、自己判断で強いマッサージを行うと、逆効果となる場合もあるため、注意が必要です。
医師への相談
腫れが長引く場合や、痛みを伴う場合は、必ず担当医師に相談しましょう。感染症や他の合併症の兆候がないか確認してもらうことが重要です。医師の指示に従って適切な対処を行うことで、術後の経過がスムーズになります。また、医師の指導により、さらなる冷却ケアや圧迫療法を追加することが推奨される場合もあります。
失敗しない顔の脂肪吸引のためのポイント
顔の脂肪吸引を成功させるためには、事前の準備と、経験豊富な医師を選ぶことが重要です。また、術後のケアも成功のカギとなります。以下のポイントを押さえておくことで、リスクを最小限に抑え、満足のいく仕上がりを目指せるでしょう。
十分なカウンセリング
カウンセリングは、顔の脂肪吸引において最も重要なステップです。自分の希望や不安を医師にしっかりと伝えることで、最適な施術方法を提案してもらうことができます。また、術後のダウンタイムやリスクについても十分な説明を受け、納得した上で施術を受けることが大切です。
経験豊富な医師の選択
顔の脂肪吸引は、技術力が求められるデリケートな手術です。そのため、豊富な実績を持つ医師を選ぶことが成功の秘訣です。過去の症例写真や、医師の評判を確認し、安心して任せられるクリニックを選びましょう。施術を受けた他の患者の口コミやレビューも参考になります。
適切な術式の選択
顔の脂肪吸引には、使用するカニューレの太さや手術方法が異なるいくつかの術式があります。自分の顔の形や脂肪の量に適した術式を選ぶことが、自然な仕上がりを目指すために重要です。十分に医師と相談しながら、最適な術式を決定しましょう。
顔の脂肪吸引ならアリエル美容クリニックへ
顔の脂肪吸引を受けるならば「アリエル美容クリニック」がおすすめです。アリエル美容クリニックでは、顔の脂肪吸引とバッカルファットの除去手術が受けられます。
顔の脂肪吸引は、カニューレと呼ばれる細い注射針を使用して脂肪を吸引。道具にこだわり、骨格に合わせた針穴を作ることで、繊細な吸引ができます。
バッカルファットの除去手術も人気で、適正な切除量を見極めた上で手術してくれるため、顔がコケることなく自然な仕上がりになります。
顔の脂肪やたるみで悩んでいる方は「お問い合わせ」からご連絡ください。
まとめ
顔の脂肪吸引をしたときのフェイスバンドを付ける期間は、3日程度です。常に付けているのは初日のみで、その後は付けられるときに付けます。
腫れや痛み、内出血などが軽減できる効果があります。今回紹介したケア方法も参考にしてみてください。
顔の脂肪吸引やバッカルファットの除去ができるクリニックを探している方は、アリエル美容クリニックへぜひお問い合わせしてみましょう。