埋没法による二重の持続期間は何年?長持ちさせるポイントも解説
監修医師プロフィール
アリエル美容クリニック 院長/医師
鈴木桂介
- 帝京大学医学部医学科 卒業
- 順天堂大学練馬病院
- 越谷市立病院
- 都立大塚病院
- 大手美容クリニック 川越院院長
- アリエル美容クリニック開業
二重を作る美容医療には、大きく分けて埋没法と切開法の2種類があります。その中でもメスを使わず気軽に受けられる施術なのが埋没法です。しかし、切開法とは異なり半永久的な効果が期待できるわけではありません。
せっかく施術を受けるのですから、できるだけ長持ちさせたいものです。埋没法が何年もつのかは医師の医療によって異なるものの、長持ちさせられるコツはあります。
コツを実践することで、平均持続時間よりも長くキープできる可能性が高まるでしょう。
二重にできる埋没法とは
埋没法とはメスを使わず、細い糸でまぶたを止めることで理想の二重を作る施術のことです。切開の必要がないのでデザインの変更や修正が簡単にでき、理想通りの二重に近づけることができます。
施術時間も15分と短く、気軽に受けられるのが特徴です。
埋没法の施術方法と特徴
埋没法は、二重整形の中でも比較的簡単でダウンタイムが短い方法として人気があります。
この方法では、専用の糸を使ってまぶたの内側に小さな結び目を作り、二重のラインを形成します。手術は局所麻酔を施した上で行われ、切開を伴わないため、出血や腫れが少なく、手術時間も短いのが特徴です。
まず、患者の希望に応じて二重のラインをデザインし、マーキングします。
その後、局所麻酔を施し、細い針で糸を通してまぶたの内側に固定します。結び目を作ることで二重のラインが形成され、糸は皮膚の内側に隠れるため、外見上はほとんど目立ちません。
埋没法の最大の特徴は、短時間で施術が終わり、ダウンタイムが少ないことです。
また、糸を取り除けば元に戻すことができるため、仕上がりに不満がある場合や将来的に変更したい場合にも対応可能です。
デメリットとしては、まれに糸が緩んで二重が取れてしまうことがある点ですが、再施術も比較的簡単に行えます。埋没法は、手軽に二重を手に入れたい人にとって理想的な選択肢と言えるでしょう。
埋没法と切開法の違い
埋没法と切開法は二重整形の代表的な手術方法ですが、その違いは手術方法と効果にあります。
埋没法は、糸を使ってまぶたの内側に結び目を作り二重を形成する方法で、手術時間が短くダウンタイムが少ないのが特徴です。
内出血や腫れが比較的軽度で、糸を取り除けば元に戻せる利点があります。
一方、切開法はまぶたを切開し、余分な皮膚や脂肪を取り除いて二重を形成する方法で、しっかりとした二重が得られ、効果が長持ちしますが、回復には時間がかかり、内出血や腫れのリスクも高いです。
各方法のメリット・デメリットを理解し、希望する仕上がりに合わせて選択することが重要です。
埋没法による二重の持続期間
切開法でまぶたを作った場合は、メスを使って施術していくので、半永久的な効果が期待できます。
では、埋没法で二重を作った場合は何年もつのでしょうか?
人によって糸が切れる期間に幅がある
埋没法の持続期間は人によって異なります。2年程度で糸が切れる人もいれば、5年や10年、中には生涯効果が続く人もいます。
埋没法にもいろいろな施術方法があり、医師の技量やまぶたの状態によっても持続期間は異なってきます。
糸が切れる前兆とその対処法
糸が切れる前には前兆が現れることが多いです。次のような症状が起きたら糸が切れる寸前かもしれないので、注意しましょう。
- 二重幅が狭くなった
- 日や時間帯によって二重が消えたりできたりする
- まぶたが下がってきたように感じる
- 三重になる
- 二重の線が薄くなる
基本的に糸が切れても痛みがないので、放置してしまいがちです。しかし、放置すると炎症を起こす可能性があるので、できるだけ早く医師に相談しましょう。
10年以上持続するケースもある
中には10年以上効果が持続している人もいるのです。実は、糸が早く切れてしまう人にはある特徴があります。
- 施術後に急激に太った
- もともとまぶたの脂肪が分厚い
- 二重の幅を強引に広げている
上記の特徴に当てはまる人は、糸が切れやすいので注意が必要です。埋没法にもいろいろな種類があるので、長期間キープできるように医師と話し合いながら治療方法を決めていきましょう。
癒着によって持続期間が長くなることがある
埋没法でまぶたを作ると、糸で止めた皮膚と筋肉が癒着してくっつくケースがあります。肌と筋肉がしっかりくっついた場合は、糸が切れても二重がキープできる可能性があるのです。
埋没法による二重の持続期間に影響する要因
埋没法による二重の持続期間は、複数の要因によって影響を受けます。
まず、まぶたの皮膚の厚さや脂肪の量が大きな要因です。まぶたの皮膚が薄く脂肪が少ない場合、糸がしっかりと固定されやすく、持続期間が長くなります。
逆に、皮膚が厚く脂肪が多い場合、糸が緩みやすく、持続期間が短くなる可能性があります。
次に、使用される糸の種類と手術の技術も重要です。高品質の糸を使用し、経験豊富な医師が手術を行うことで、糸の緩みや外れを防ぎ、二重のラインを長持ちさせることができます。
また、糸を通すポイントの数や結び方も持続期間に影響します。一般的に、より多くのポイントで糸を固定することで、二重の持続性が向上します。
さらに、患者自身の生活習慣やケアも影響します。手術後の適切なケアを怠らず、激しい運動や強い摩擦を避けることで、二重の持続期間を延ばすことができます。
また、まぶたを頻繁にこする癖や強く目をこすったりする行為は、糸の緩みを引き起こすため注意が必要です。
施術を行う医師の技術力
埋没法による二重整形の持続期間には、施術を行う医師の技術力が大きく影響します。
経験豊富で技術力の高い医師は、まぶたの構造を正確に把握し、最適な位置に糸を通すことで、安定した二重を形成します。
特に、糸の結び方や固定の強さは持続性に直結するため、医師の技術が重要です。
未熟な医師による手術では、糸が緩んだり外れたりしやすく、持続期間が短くなるリスクがあります。信頼できる医師を選び、事前にしっかりとカウンセリングを受けることが、満足度の高い結果を得るための鍵となります。
選択する二重幅と形
埋没法による二重整形では、選択する二重幅と形も持続期間に影響を与えます。
自然な仕上がりを目指すためには、自分の目の形や顔全体のバランスに合った二重幅と形を選ぶことが重要です。
幅が広すぎると、糸に負担がかかりやすく、緩みやすくなるリスクがあります。
一方、狭めの二重幅は自然な印象を与え、糸の持続性も高まります。形についても、自分の目元の特徴に合ったデザインを選ぶことで、違和感のない仕上がりが期待できます。
術後のアフターケアと生活習慣
埋没法による二重整形の術後、適切なアフターケアと生活習慣は持続期間を延ばすために非常に重要です。
術後数日は、患部を冷やして腫れや内出血を軽減することが推奨されます。
さらに、目元を触らないようにし、強い摩擦や圧力を避けることが大切です。化粧や洗顔も、優しく行い、傷口に負担をかけないよう注意しましょう。
生活習慣では、睡眠を十分に取り、健康的な食生活を心がけることで、皮膚の回復を促進します。また、目元の血行を良くするために、過度な飲酒や喫煙を控えることも重要です。
埋没法による二重を長持ちさせるポイント
埋没法で作った二重は、クリニック選びや施術後の行動によって長持ちできるかどうかが変わってきます。少しでもキープさせるためにも、以下のポイントを参考にしてみてください。
実績と信頼のある医師を選ぶ
少しでも長持ちさせるためには、実績と信頼のある医師に施術してもらうことが重要なポイントです。
埋没法にもいろいろな種類があり、その人に合った治療方法を行うことで長持ちさせられる可能性が高くなります。人によってどの治療方法が向いているか見極めるためには、豊富な知識と技術が必要です。
クリニックの公式サイトにはこれまでの症例が写真とともに掲載されていることが多いので、ぜひチェックしてみてください。
自然な二重幅を選択する
二重幅を広くすると糸に負担が強くかかるため、取れやすくなってしまうのです。
幅が広い二重を目指すなら切開法を検討しましょう。切開法なら糸に負担がかかることもなく、幅の広い二重をキープできるので医師と相談してみてください。
施術後はなるべく目元に触れない
施術後は目元周辺をなるべく触らないようにしましょう。ダウンタイムが起きている際は、触ると症状が悪化する可能性があるので、特に触らないように意識することが大切です。
埋没法で留める糸の数を増やす
糸を増やすことで、留める力が強くなるので長持ちさせられる可能性が高いです。通常は2点留や3点留が主流なのですが、クリニックによっては4点留ができるところもあります。
しかし、留める箇所を増やせば増やすほどまぶたに負担がかかり、違和感が発生する可能性が高くなります。また、費用も高くなるので医師と相談しながら決めることが大切です。
急激な体重の増減を避ける
施術後はできるだけ当時の体重をキープすることが、長持ちの秘訣です。急激に太るとまぶたが重くなり、糸に負担がかかって取れやすくなります。
逆に急激に痩せるとまぶたがたるんで糸が取れる可能性があるので、体重の増減には注意が必要です。
目元の筋肉を鍛えるトレーニングを行う
埋没法による二重整形後の維持には、目元の筋肉を鍛えるトレーニングも効果的です。
目の周りの筋肉を強化することで、二重のラインが安定しやすくなります。
簡単なトレーニングとしては、目を大きく開け閉めする運動や、目をギュッと閉じてからゆっくり開く動作を繰り返す方法があります。
これにより、まぶたの筋力が向上し、二重の形が保たれやすくなります。
適切なアイケアを継続する
二重整形後の美しい目元を維持するためには、適切なアイケアを継続することが重要です。
日常的に保湿クリームやアイセラムを使用して、目元の乾燥を防ぎましょう。
保湿は皮膚の柔軟性を保ち、糸の緩みを防ぐ助けになります。また、UVカット効果のあるサングラスを使用することで、紫外線から目元を保護することも大切です。
さらに、目をこする習慣を避け、優しく扱うよう心掛けましょう。
埋没法で糸が切れたときの対処法
埋没法で糸が切れた時は、なるべく早く施術を受けたクリニックで相談することが大切です。保証期間内であれば同じ施術を無料で受けられる可能性があります。
早めに医師に相談する
埋没法による二重が切れてしまった場合、早めに医師に相談することが重要です。
埋没法は糸で二重を形成する方法ですが、何らかの理由で糸が切れたり緩んだりすると、二重のラインが崩れることがあります。この状態を放置すると、不自然な見た目になったり、まぶたに負担がかかることがあります。
早めに医師に相談することで、適切な対応が可能となり、再施術や修正が迅速に行われます。
自己判断で対処せず、専門家の診断と指示を仰ぐことが、二重の美しさを保つための最善策です。
切れた糸の上からアイプチなどを使用しない
糸が切れて二重の形が崩れたからといって、上からアイプチをしないようにしましょう。アイプチをしたことで収まっていた糸が眼球側に露出すると、視力低下や感染症などの恐れが出てきます。
糸が切れた場合はアイプチだけではなく、なるべくアイメイクやコンタクトも避けたほうがいいです。できるだけまぶたに触らず、すぐに医師に相談しましょう。
必要に応じて再施術を検討する
埋没法による二重が切れたり緩んだりした場合、必要に応じて再施術を検討することが重要です。
再施術により、崩れた二重のラインを修正し、再び自然で美しい目元を取り戻せます。再施術では、以前の糸を取り除いて新たに固定し直す方法や、切開法に変更する方法があります。
再施術を検討する際は、信頼できる医師に相談し、自分の希望や目元の状態に最適な方法を選ぶことが大切です。
よくある質問
二重埋没法に関する、よくある質問は以下の4つです。
- 埋没法は何年持ちますか?
- 埋没法の糸が切れてしまうことはありますか?
- 埋没法を長持ちさせることはできますか?
- 糸が切れたらやり直しはできますか?
埋没法は何年持ちますか?
埋没法の効果がどれくらい持続するかは、個人差があります。
糸が切れてしまう、ゆるんでしまうということで効果が数年でなくなる人もいれば、半永久的に続く人もいます。
埋没法の糸が切れてしまうことはありますか?
埋没法では、糸が切れてしまう方もいます。
施術後に急激に太ってしまった方や、まぶたの脂肪が分厚い方、二重の幅を無理に広げて作っている方の場合、糸が切れやすくなってしまいます。
埋没法を長持ちさせることはできますか?
急激な体重の変化があると埋没法の糸が取れてしまうことがあります。
また、まぶたを強くこすることが多いと取れやすくなるためこれらを行わないようにすることで長持ちさせることはできるでしょう。
糸が切れたらやり直しはできますか?
やり直しは可能ですが、何度もやり直すことはできません。
取れやすい場合は、切開法を行ったほうが半永久的に効果が持続します。
二重にしたいならアリエルクリニックがおすすめ
二重にしたいならアリエルクリニックがおすすめです。アリエルクリニックでは数千人の二重施術経験から、目線の使い方や角度を徹底的に研究し、自然な二重の形を提案してくれます。
また、カウンセリングにも力を入れており、患者と鏡を見ながら仕上がりまでのシミュレーションを行っています。
悩みやなりたい姿を話しやすい雰囲気を整えているので、初めて美容医療を受ける方でも安心して相談しやすいです。
患者と医師で仕上がりのイメージを共有できるため、理想の二重に近づけてくれるでしょう。
まとめ
埋没法による二重整形は、手軽に自然な二重を得られる人気の方法ですが、糸が切れたり緩んだりすることもあります。
その際は、早めに医師に相談し、適切な対応を取ることが重要です。信頼できる医師の元で再施術を検討し、自分に合った方法を選ぶことで、美しい二重を長期間保つことができます。
術後のケアや生活習慣も大切で、目元の筋肉を鍛えるトレーニングや適切なアイケアを続けることで、二重の持続性を高めることが可能です。これらのポイントを押さえ、満足のいく二重整形を実現しましょう。