医療ハイフとエステハイフの違いとは?ハイフの特徴とあわせて解説します!
監修医師プロフィール
アリエル美容クリニック 院長/医師
鈴木桂介
- 帝京大学医学部医学科 卒業
- 順天堂大学練馬病院
- 越谷市立病院
- 都立大塚病院
- 大手美容クリニック 川越院院長
- アリエル美容クリニック開業
人は、年齢とともに皮膚がたるんでハリやツヤがなくなってきます。
特に、顔は人から一番見られる場所なので、いつまでも若々しい顔をキープしたいですよね。
そこで今注目されているのが、「ハイフ(HIFU)」という施術です。
ハイフは、皮下組織の下にある筋膜に超音波で熱を与え、たるみを改善します。
さまざまな美容クリニックで取り扱っており、気軽に施術が受けられるのがメリットです。
ただ、エステサロンでも使えるハイフ機器があるため、どちらで施術すればいいのか分からないと悩んでいる方もいらっしゃいますよね。
そこで本記事では、医療ハイフとエステハイフの違いについて解説しています。
これからハイフを検討している方は参考にしてください。
ハイフとは
ハイフの正式名称は「High-Intensity Focused Ultrasound(高密度焦点式超音波)」です。
人の耳には聞こえない超音波を一点に集中させると、高温で照射できます。
また、音の周波数を調整すれば体内に照射できるため、施術で皮膚を切る必要がありません。
この仕組みを使って、脂肪と筋肉の間にある「SMAS筋膜」へダイレクトに熱エネルギーを与えます。
刺激を受けたSMAS筋膜は、自分の力で回復しようとコラーゲンやエラスチンを生成し、肌の調子を整えます。
ハイフで期待できる効果は下の4つです。
- リフトアップ(たるみ改善)
- シワやくすみ改善
- ハリやツヤ感
- 毛穴の引き締め
もともとハイフは、がん治療のために開発されましたが、美容医療でもリフトアップを目的として応用されています。
ハイフのメリット
ハイフのメリットは、5つあります。
- 施術が短時間で終わる
- 肌に負担がかからない
- ダウンタイムが短い
- すぐに効果があらわれる
- SMAS筋膜まで照射できる
顔全体の照射は約40分ほどで終わるため、肌への負担をかけない施術が可能です。
また、ダウンタイムは1週間ほどで、翌日からはメイクが出来ます。
たるみの要因と考えられているSMAS筋膜は、皮下組織の深い層にあるため従来の機器では照射出来ませんでした。
ハイフならSMAS筋膜に対して熱を与え、たるみを引き上げリフトアップさせられます。
ハイフのデメリット
ハイフのデメリットは3つあります。
- 妊娠・授乳中は施術ができない
- 副作用のリスクがある
- 紫外線のダメージを受けやすい
妊娠をしている方や授乳をしている方は、赤ちゃんに悪影響を及ぼす恐れがあるためNGです。
また、施術をした後に痛みや赤み、腫れなどの症状が出ることもあります。
ほとんどは1〜2週間でおさまりますが、1ヶ月以上続く場合はクリニックに相談してください。
ハイフを受けると一時的に肌の水分が少なくなり、乾燥しやすいです。
施術後はダメージを受けやすくなっているので、紫外線対策をしっかり行いましょう。
(日焼け止めを塗る、日傘や帽子を身につけるなど)
医療ハイフとエステハイフの違い
ハイフの施術は美容クリニックとエステサロンで受けられます。
大きな違いは、ハイフ機器の性能と施術の安全性です。
出力
医療ハイフとエステハイフでは、医療で使われている機械の方が出力が強いです。
医療ハイフ | SMAS筋膜までしっかりアプローチする |
エステハイフ | 出力が弱くSMAS筋膜まで届かない |
エステ用の機械は、医療従事者以外の人でも使えるように出力が抑えられています。
その代わり痛みが少ないため、麻酔なしで施術が可能です。
施術効果
施術効果は、医療ハイフのほうが実感しやすいです。
医療ハイフ | 1回でリフトアップ効果がでる |
エステハイフ | 数回繰り返し施術して効果が分かる |
医療ハイフは使用する機械の出力パワーが強く、すぐに効果がでます。
エステハイフは医療用の機械が使えないため、数回繰り返し施術を受けると効果を実感できます。
持続期間
効果が長く持続するのは、医療ハイフです。
出力が強い分、効果も持続性も高くなっています。
医療ハイフ | 半年〜1年 |
エステハイフ | 1〜2ヶ月 |
医療ハイフは1年に1回受けるだけで、リフトアップ効果が続きます。
エステハイフは、3ヶ月に1回のペースで受ける必要がありますが、ダウンタイムがありません。
安全性
ハイフは低リスクで施術が受けられますが、赤みや痛み、腫れがおきることもあります。
医療ハイフ | 施術中の痛みは少し強いが麻酔で対応できる
医師が在籍しているので、応急処置も可能 |
エステハイフ | 出力が弱く施術中の痛みはあまりない
医療の知識がないスタッフが対応するため、万が一のトラブルの対応が難しい |
クリニックで施術をすれば、万が一のトラブルが起きてもすぐ対処してくれます。
一方で、エステサロンには医者や看護師は在籍していないため、機械の取り扱いには注意が必要です。
実際、エステサロンで施術を受けた人の中でトラブルに巻き込まれたケースもあります。
料金
医療ハイフとエステハイフでは、料金が10倍以上違います。
医療ハイフ | お試し:約1万円〜
通常:約3万円〜40万円 |
エステハイフ | 約1万円〜4万円 |
※料金は施術する範囲や回数によって変わってきます。
医療ハイフの方が出力が強いため、料金も比例して高く設定されています。
ただし、エステハイフは何回も通う必要があるため、最終的にかかる費用はあまり変わりません。
ハイフ施術は医学の知識が必要
もともとハイフは、がん治療のために開発された治療法です。
高い熱エネルギーを皮膚の内側に照射するため、施術の知識と技術が求められます。
医療ハイフより出力が弱い機械でも、知識がない状態で扱うのは危険です。
実際にエステハイフを受けて火傷やけがをした事例があります。
(参考記事:https://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20170302_1.pdf)
エステハイフは低価格で施術が受けられますが、皮下組織に熱を与える行為は医師法に触れる可能性が高いです。
安心してハイフの施術を受けたい方は、専門知識と技術を持っているクリニックがオススメです。
よくある質問
- 医療ハイフとエステハイフのうちどちらを受けるべき?
- 医療ハイフのダウンタイム中の症状は?
医療ハイフとエステハイフのうちどちらを受けるべき?
Q.医療ハイフ・エステハイフのどちらを受けようか悩んでいます。
A.医療ハイフは、エステハイフよりも高出力で施術を受けられるため、より高い効果が期待でき、持続期間も長いです。
また、トラブルが生じた際にも手厚い対応が受けられるため、エステハイフよりも医療ハイフのほうがおすすめです。
医療ハイフのダウンタイム中の症状は?
Q.医療ハイフのダウンタイム期間にあらわれる症状はどのようなものですか?
A.医療ハイフのダウンタイム中にあらわれる症状は、以下のとおりです。
赤み・腫れ・むくみ・神経損傷・筋肉痛・水ぶくれ・火傷・紫外線の影響を受けやすくなる
どの症状も軽微なため、問題なく日常生活を送れます。
そのため、過度な心配は不要です。
医療ハイフは安全に効果を持続させたい方にオススメ
医療ハイフとエステハイフには5つの違いがあります。
- 出力
- 施術効果
- 持続期間
- 安全性
- 料金
本来、ハイフは医療で使われている施術方法です。
エステ用のハイフ機器も開発されていますが、医療の知識や技術がない状態での施術はけがをする危険性があります。
1回にかかる料金はエステハイフの方がお得ですが、医療ハイフは安全に施術が出来ます。
また、効果を持続して実感できるのも医療ハイフのメリットです。
安心してハイフを受けたい方は、ぜひ美容クリニックで検討してください。
オーダーメイドの施術が可能なアリエル美容クリニックでは、「ウルトラフォーマーMPT」を使用したハイフが受けられます。
従来機種「ウルトラフォーマーⅢ」より効果がアップし、痛みも少ないです。
照射方法は、ドットまたは線状(リニア)から選べます。
カウンセリングは施術を担当する医師が行い、何度でも相談が可能です。
最新機器で施術を受けてみたい方は、一度相談してみてくださいね。