フラクショナルレーザーのダウンタイムの様子は?症状や期間を解説
監修医師プロフィール
アリエル美容クリニック 院長/医師
鈴木桂介
- 帝京大学医学部医学科 卒業
- 順天堂大学練馬病院
- 越谷市立病院
- 都立大塚病院
- 大手美容クリニック 川越院院長
- アリエル美容クリニック開業
「フラクショナルレーザーのダウンタイムの様子は?」と疑問に思っていませんか?施術を検討すると、施術後の流れを具体的に知りたくなるのは自然なことです。
本記事では、フラクショナルレーザーのダウンタイムについて解説します。
参考にして、施術後の過ごし方を思い描けるようになってください。
フラクショナルレーザーとは?
フラクショナルレーザーとは、ピコレーザーの照射方法の1種です。
ピコフラクショナルとも呼ばれており、他の照射方法として「ピコスポット」「ピコトーニング」があります。
フラクショナルレーザーは肌に微細な穴を空け、肌の深層を刺激し、活性化を促します。
結果として、ニキビやニキビ跡、クレーター、毛穴の開きなどに改善が見込めるのです。
従来のレーザーよりも肌へのダメージが少なく、施術時の痛みも軽減できる点が魅力であり、高い人気があります。
フラクショナルレーザーの特徴と効果
フラクショナルレーザーは、皮膚に微小な熱損傷を与えることで、コラーゲンの生成を促進し、肌の再生を促す治療法です。この治療は、ニキビ跡やシミ、シワ、毛穴の開きなど、多岐にわたる肌トラブルに効果を発揮します。フラクショナルレーザーは、肌の表面と深層の両方に働きかけるため、皮膚の再生能力を高め、全体的な肌質の改善が期待できます。また、ダウンタイムが比較的短いことも特徴の一つです。治療後の赤みや腫れは数日で収まり、その後、徐々に肌の改善効果が現れます。
フラクショナルレーザーの治療の流れ
フラクショナルレーザーの治療は、カウンセリング、麻酔、レーザー照射、アフターケアの順に進行します。最初に医師とのカウンセリングを行い、肌の状態や治療の目的を確認します。その後、痛みを軽減するために局所麻酔を適用し、レーザーを肌に照射します。施術時間は約30分から1時間程度です。施術後は、肌を保護するためのクリームを塗布し、適切なアフターケアを行います。
フラクショナルレーザーのダウンタイムの症状
フラクショナルレーザーのダウンタイムについて、以下のポイントを解説します。
- 赤み・腫れ・熱感
- 乾燥・かゆみ・ひりひり感
- 皮むけ・角質のはがれ
より細かいことが知りたい場合や、他に疑問がある場合は、カウンセリング時にクリニックに直接尋ねましょう。
赤み・腫れ・熱感
フラクショナルレーザーの治療後には、赤みや腫れ、熱感が生じることがあります。これらの症状は、レーザーが皮膚に微小な損傷を与えるために起こる正常な反応です。赤みや腫れは通常数日以内に収まり、熱感も同様に短期間で軽減します。冷却や保湿ケアを行うことで、これらの症状を和らげることができます。
乾燥・かゆみ・ひりひり感
治療後、皮膚が乾燥しやすくなり、かゆみやひりひり感を感じることがあります。これは、レーザーが皮膚のバリア機能に影響を与えるためです。保湿ケアをしっかり行い、皮膚を保護することで、これらの症状を軽減できます。かゆみが強い場合は、医師に相談して適切なケアを行うことが重要です。
皮むけ・角質のはがれ
治療後数日から1週間程度で、皮むけや角質のはがれが見られることがあります。これは、古い皮膚が新しい皮膚に置き換わる過程で生じる正常な反応です。無理に剥がそうとせず、自然にはがれるのを待つことが大切です。適切な保湿ケアを行い、皮膚の再生をサポートしましょう。
フラクショナルレーザーのダウンタイムの期間
フラクショナルレーザー治療後のダウンタイムは、肌の状態や治療の強度によって異なります。通常、治療後の赤みや腫れは数日から1週間程度で軽減し、肌の回復には約1〜2週間が必要です。軽度のダウンタイムが求められることが一般的ですが、効果を最大限に得るためには、術後の適切なスキンケアと日焼け対策が重要です。フラクショナルレーザーは肌の再生を促進し、シミやシワを改善するために広く利用されています。
症状が出る時期と回復までの目安
フラクショナルレーザーの治療後、赤みや腫れは通常数日以内に収まり、乾燥やかゆみ、皮むけは1週間程度で軽減します。完全に回復するまでには、個人差がありますが、2週間程度を目安としてください。症状が長引く場合は、医師に相談して適切な対応を行いましょう。
個人差がある要因
フラクショナルレーザーの治療効果や回復期間には個人差があります。肌質や年齢、生活習慣、治療前のスキンケア状態などが影響します。個々の肌の状態に合わせた治療プランを立てることが、最適な結果を得るために重要です。医師とのカウンセリングを通じて、自分に合った治療方法を選びましょう。
フラクショナルレーザーのダウンタイムを快適に過ごすポイント
フラクショナルレーザーのダウンタイムを快適にするポイントは、以下のとおりです。
- 患部を冷やす
- 擦ったりなどの刺激を避ける
- 紫外線対策を徹底する
- 飲酒・激しい運動・サウナなどはしばらく避ける
- 洗顔や保湿などの肌ケアを丁寧に行う
上記のポイントを守ることで、よりスムーズにダウンタイムを乗り切れます。
基本的に難しいことはないため、できる限り意識して実行してみましょう。
患部を冷やす
フラクショナルレーザーのダウンタイム中は、できるだけ患部を冷やしましょう。
特に施術直後は顕著ですが、レーザー系の施術を受けると、肌が熱感を持ちます。
そのため、冷やすことで肌の状態が落ち着き、快適なダウンタイムに繋がります。
なお、冷やす際は冷やし過ぎに注意してください。
保冷材などは肌に直接当てず、清潔なハンカチなどにくるみ、軽く押し当てて冷やすのがポイントです。
また、冷えすぎたなと感じたら保冷剤を外すのも大切です。
擦ったりなどの刺激を避ける
フラクショナルレーザーのダウンタイム中は、患部を擦るなどの刺激を避けてください。
レーザー後の肌は一時的にダメージを負っており、敏感になっています。
そのため、さらに刺激が加わると肌への負担が過剰になってしまい、状態が悪化してしまいます。
洗顔やメイク時なども強い力を加えないようにして、優しいタッチで行ってください。
汗などを拭う時もタオルでゴシゴシと拭くのでなく、ポンポンと軽く叩くようにしましょう。
紫外線対策を徹底する
フラクショナルレーザーの後は、紫外線にも注意しましょう。
レーザー系施術のダウンタイム中は刺激を避けなければなりませんが、擦ったりといった物理的な刺激だけでなく、紫外線なども刺激のうちです。
できるだけ日影に居るように心がけ、外出の際は日焼け止めを利用しましょう。
ダウンタイム中の日焼けは、肌にとって過剰なダメージとなってしまうため、肌質が悪化する可能でもあります。
飲酒・激しい運動・サウナなどはしばらく避ける
飲酒・激しい運動・サウナなどはしばらく避けてください。
施術直後、血流が過度に促進されると、内出血などが悪化するおそれがあります。
また、血流が良くなると毛細血管が膨張するため、腫れや赤みも促進されてしまいます。
フラクショナルレーザーに限らず、一般的に美容医療の施術後、飲酒などの行為はおすすめできません。
上記の行為は体調が元通りになり、クリニックから許可が出てからにしてください。
洗顔や保湿などの肌ケアを丁寧に行う
フラクショナルレーザーの後であっても、洗顔や保湿などの基礎的な肌ケアは丁寧に行いましょう。
過度な刺激は避けなければいけませんが、感想や不衛生も施術後の肌に良くありません。
肌ケアの際も、患部を擦るようなやり方は極力避け、ソフトタッチで行いましょう。
また、スクラブなど強い刺激となる肌ケアはしばらく控えてください。
フェイシャルマッサージなども施術直後は良くありません。
フラクショナルレーザーの治療回数と効果
フラクショナルレーザーの治療回数や効果は、個々の肌状態や治療目的によって異なります。一般的には、数回の治療が必要とされ、徐々に効果が現れてきます。定期的な治療を続けることで、持続的な改善が期待できます。
治療回数の目安
フラクショナルレーザーの治療回数は、肌の状態や目標によって異なりますが、一般的には3〜6回の施術が推奨されます。1回の施術で効果を感じることもありますが、継続的な治療でより顕著な改善が見られます。治療間隔は4〜6週間程度が理想的です。
毛穴の開きや肌質の改善度合い
フラクショナルレーザーは、毛穴の開きや肌質の改善に効果的です。数回の施術を経て、毛穴が引き締まり、肌のキメが整います。また、コラーゲン生成が促進されることで、肌の弾力やハリが向上し、全体的な肌質が改善されます。個人差はありますが、治療を続けることで確実な効果を実感できます。
フラクショナルレーザーの注意点と副作用
フラクショナルレーザーには、いくつかの注意点と副作用があります。施術前にリスクを理解し、適切なケアを行うことで、安全かつ効果的な治療を受けることができます。
感染症のリスク
フラクショナルレーザーは、皮膚に微小な傷をつけるため、感染症のリスクがあります。施術後は、清潔な状態を保ち、手で顔を触らないようにすることが重要です。また、施術後のケアとして抗生物質のクリームを使用することが推奨される場合があります。症状が悪化した場合は、すぐに医師に相談しましょう。
色素沈着や色素脱失の可能性
フラクショナルレーザーの施術後、色素沈着や色素脱失が起こることがあります。特に色素沈着は、炎症後にメラニンが増加することで発生します。日焼け止めを使用し、紫外線対策を徹底することで、色素沈着のリスクを減少させることができます。色素脱失は稀ですが、皮膚の再生過程で色素が抜けることがあります。これらのリスクについては、施術前に医師と十分に相談してください。
稀に起こるその他の副作用
フラクショナルレーザーには、稀にですがその他の副作用が起こることがあります。例えば、施術部位に赤みが長期間残る、瘢痕が形成される、あるいはアレルギー反応が出ることがあります。これらの副作用が起こった場合は、直ちに医師に相談し、適切な処置を受けることが重要です。また、副作用を最小限に抑えるためには、施術後のケアをしっかりと行うことが必要です。
アリエル美容クリニック大宮院のフラクショナルレーザーで負担の軽い治療を
アリエル美容クリニック大宮院では、フラクショナルレーザーの施術を受け付けています。
レーザーの施術は、カジュアルに受けられる一方で、クリニック側に高い技術力が要求されます。
ひとりひとりの状態に合わせ、当てる部位や出力を微調整し、負担が重くなり過ぎないように調整しつつ施術を進める必要があるためです。
当クリニックでは数々の症例を経験したドクター指導のもと、医療スタッフが強すぎず弱すぎないフラクショナルレーザーでダウンタイムの負担を最小限にします。
まとめ:フラクショナルレーザーはダウンタイムが比較的軽い治療法だが、適切なケアが必要
フラクショナルレーザーはダウンタイムが軽く済みます。
まったくないわけではありませんが、症状は軽く期間も短いため、施術終了直後よりほぼ普段通りの生活が送れるメニューです。
体への負担が不安な方や、ダウンタイムがネックで美容医療を躊躇している人にも受けていただきやすい施術です。
ぜひ一度お試しください。
フラクショナルレーザーのダウンタイムは、症状・期間ともに従来のレーザー系メニューより軽めになっています。
ただしダウンタイム自体はあるため、事前に知識を得ておくのが大切です。