眼瞼下垂手術後は瞼の腫れが出る?その他のダウンタイム症状も解説
監修医師プロフィール
アリエル美容クリニック 院長/医師
鈴木桂介
- 帝京大学医学部医学科 卒業
- 順天堂大学練馬病院
- 越谷市立病院
- 都立大塚病院
- 大手美容クリニック 川越院院長
- アリエル美容クリニック開業
眼瞼下垂手術に対し、術後に瞼が腫れるのではと不安な方もいるでしょう。
また、実際に腫れが出てしまい、いつ症状が落ち着くのか疑問を抱く方も少なくありません。
本記事では、眼瞼下垂手術における瞼の腫れについて解説します。
手術を控えている人も、すでに終わった人も、参考にして悩みを払拭してください。
眼瞼下垂手術とは?
そもそも眼瞼下垂とは、自力では上瞼が十分に持ち上がらなくなってしまう症状であり、この症状を改善する治療法のひとつとして眼瞼下垂手術が挙げられます。
眼瞼下垂は、先天性の原因や筋力の低下や腱膜(瞼板と筋肉を繋ぐ部分)の伸びなどによって発症します。
セルフケアでの改善は困難であるため、お悩みの場合は美容医療での改善がおすすめです。
眼瞼下垂手術後の瞼の腫れについて
眼瞼下垂手術後の瞼の腫れについて、以下の2つの手術方法を解説します。
- 切開式手術の場合
- 切開しない手術の場合
結論から言うと、術後に瞼の腫れが酷くなりやすいのは切開式の方です。
ただし、それぞれにメリットとデメリットがあるため、瞼の腫れだけを基準に手術方法を選ぶのはおすすめできません。
切開式手術の場合
切開式手術の場合、切開しない場合よりも腫れは重めになります。
症状がおさまるまでの具体的な期間として、4週間ほどかかると考えておきましょう。
あくまで目安なので、人によってはもう少し時間がかかります。
ただし、切開式手術は重度の眼瞼下垂でも対応できるというメリットもあり、人によっては切開式でないと改善できないケースもあります。
切開しない手術の場合
切開しない手術の場合は、糸で腱膜を短縮するため、表面にほとんど傷ができません。
腫れも切開式に比べて穏やかであり、2週間程度でおさまります。
一方で、重度の眼瞼下垂には対応できないというデメリットもあります。
高い効果を期待したい場合は、切開式の方が適しているでしょう。
眼瞼下垂手術における瞼の腫れ以外のダウンタイムの症状
眼瞼下垂手術における、瞼の腫れ以外のダウンタイムの症状は、以下の通りです。
- まぶたの傷(切開する手術のみ)
- 赤み
- 内出血
赤みは1週間ほど、内出血は長引くと2週間ほど症状があらわれます。
まぶたの傷は完全に状態が落ち着くまで数ヶ月かかりますが、4週間経過する頃には、気にならなくなる程度まで回復しているケースがほとんどです。
瞼の腫れが良くならない原因
まぶたの腫れが良くならない原因は、以下の通りです。
- 腫れが引くほどの時間が経過していない
- 腫れを促進するような行動をとっている
- 傷口が炎症を起こしている
まぶたの腫れが落ち着かず不安な人は、自分がどれに当てはまるのか確認し、対策を取ってください。
腫れが引くほどの時間が経過していない
比較的多いのは、腫れが引くほどの時間が経過していないケースです。
腫れは施術直後、2~3日が経過したタイミングでピークを迎えます。
その後、切開する場合は4週間、切開しない場合は2週間が、腫れが引く期間の目安です。
それまでの間は、安静にして回復を待つしかありません。
不安に思う気持ちは無理もありませんが、焦らず治りを待ちましょう。
腫れを促進するような行動をとっている
腫れを促進するような行動を取ると、症状が落ち着くのが遅くなってしまいます。
以下の行動は避けましょう。
- 飲酒
- 激しい運動
- 長時間の入浴・温泉・サウナ
- 患部を温める
上記の行動は、いずれも患部の血行を促進します。
血行が促進されると毛細血管が膨張してしまい、腫れが悪化してしまいます。
上記の行動は傷や内出血にも良くないため、施術からしばらくは控えた方が良いでしょう。
傷口が炎症を起こしている
傷口が炎症を起こしている場合も、腫れが引きにくくなってしまいます。
本来であれば腫れが治まる時期になっても改善に向かっていなかったり、悪化したりしている場合は、クリニックで再度診断を受けてください。
腫れに関することだけでなく、ダウンタイム中に明らかな異常が起こった場合も、すぐにクリニックに相談しましょう。
眼瞼下垂手術についてよくある質問
眼瞼下垂手術について、よくある質問を以下にまとめます。
- なぜ手術後腫れが起こるのですか?
- 手術後視界がぼやけるのはなぜですか?
- 腫れはどのように隠せば良いですか?
- 腫れを軽減するにはどうすれば良いですか?
より詳しいことを聞きたい場合や他に質問がある場合は、ぜひカウンセリング時にご相談ください。
なぜ手術後腫れが起こるのですか?
手術後腫れが起こるのは、手術の傷に対し体が治そうと反応して、患部が活性化し血流が良くなるためです。
腫れが起こることに対し、何か異常が発生しているためではと心配する人もいますが、身体的には正常な反応であり、おかしいことではありません。
避けようのないこととして受け止め、焦らずに回復を待ちましょう。
手術後視界がぼやけるのはなぜですか?
眼瞼下垂手術後は、一時的に視界がぼやけるケースがあります。
原因は手術の傷や腫れなどで眼球が圧迫され、角膜が変形することです。
そのため、傷や腫れが治るにつれて角膜も元に戻り、視力も戻っていきます。
「眼瞼下垂手術を行うと視力が落ちる」と言われることがあるのはこのためです。
実際は視力が落ちたわけではなく、ぼやけた視界は元に戻ります。
腫れはどのように隠せば良いですか?
眼瞼下垂手術後、瞼の腫れが気になる人は、眼鏡やサングラスなどで隠すのがおすすめです。
また、目元に視線が向かないようなメイクをするのも良いでしょう。
一方、前髪で隠すのはおすすめできません。
隠しやすいのは事実ですが、前髪で瞼を覆うと毛先が瞼を刺激してしまい、傷に悪影響を与えるリスクがあります。
腫れを軽減するにはどうすれば良いですか?
腫れを軽減するには、以下のような行動を心がけましょう。
- 患部を冷やす(冷やし過ぎには注意)
- 触る・こするなどの刺激を与えない
- 就寝時にはうつぶせ寝を避け、必要なとき以外は横にならない
うつぶせ寝をしたり体を横たえたりすると、顔部分に血が集まりやすくなり、腫れを促進してしまいます。
できるだけ注意しましょう。
アリエル美容クリニック大宮院では身体への負担の軽い眼瞼下垂手術を行います
アリエル美容クリニック大宮院では、身体への負担の軽い眼瞼下垂手術を行います。
眼瞼下垂手術は、スタッフの技術レベルが高ければ、早く正確に施術を終えることができます。
施術時間が短縮されれば、その分体への負担は小さくなり、瞼の腫れなども軽減されます。
クリニック選びに迷われている場合は、ぜひ当クリニックで手術をお受けください。
【まとめ】眼瞼下垂手術では瞼の腫れが発生する
眼瞼下垂手術では、多かれ少なかれ瞼の腫れが発生します。
切開しない手術方法であっても、腫れが発生する点は変わりません。
あくまで、切開する方法に比べると程度が軽いというだけです。
腫れそのものは正常な体の反応であるため、刺激を与えず、できるだけストレスを溜めないで治りを待ちましょう。